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2022年11月9日 昨日は442年ぶりに。 [カメラ]

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FUJIFILM X-T2 SMCP A*200㎜
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FUJIFILM X-T2 SMCP A*200㎜

皆既月食に更に天王星食である。

昨晩の事ではあるが、442年ぶりだとか次回は322年後だとか世の中大騒ぎなうえ、雲一つない快晴の夜空と、ついつい強迫観念に駆られてカメラを用意してしまうのであった。小心者だからね。

皆既月食中に天王星が月に隠れるったって、「すいきんちかもくどってんかいめい」なんだから太陽系の遥か果ての惑星の食なんてどうせ・・と高を括りながらもショックが少ない方が良かろうとミラーレスのX-T2をセットするのは、そこは職業病だ。レンズは写りが優れていたとはいえペンタックスのA*200㎜と世紀の天文ショーに対するに旧式装備な点は相変わらずではある。

果たして、天王星食は写った。今更ながらデジタルカメラの撮像センサーの高感度ぶりには感服である。442年なんていう時間に比べれば、十分最新機材だ。拡大するとメタンガスのこの惑星がしっかり青く写っている、のは、まあそれはきっと偶々だろうけれど。


富士フイルム FUJIFILM X ミラーレス一眼デジタルカメラ X-H2 ボディ ボディ内手ブレ補正 動画 映像制作 約4020万画素 防塵防滴耐低温 X-H2 ブラック 富士フイルム FUJIFILM X ミラーレス一眼デジタルカメラ X-H2S ボディ ボディ内手ブレ補正 動画 映像制作 連写40コマ/秒 防塵防滴耐低温 X-H2S ブラック FUJIFILM ミラーレス一眼カメラ X-T4ボディ ブラック X-T4-B (整備済み品) smc PENTAX-DA★200mmF2.8ED[IF] SDM 望遠単焦点レンズ 【APS-Cサイズ用】【FF レンズ補正対応】【 スターレンズ】【高い描写性能】【高速AF・超音波モーターSDM搭載】【防塵・防滴構造】【ペンタックス一眼Kシリーズはボディ内手振れ補正を搭載】 21700 smc PENTAX-DA★300mmF4ED[IF] SDM 超望遠単焦点レンズ 妥協なき高性能を追求したスターレンズ, クリアでコントラスの高い描写力, 超音波モーターにより静かで滑らかなAF, アウトドアで安心の防塵防滴構造, ペンタックス一眼Kシリーズはボディ内手ぶれ補正搭載 21760

2022年9月9日 SバッチのないH2。 [カメラ]

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Apple iPhone 8



富士フイルムのX-H2である。
先行していた速度のX-H2Sに半年ほど遅れて、高画素のX-H2が発表になった。

40MPというのはAPS-Cサイズセンサーでは最高らしいのであるけれど、普段NikonD850を使っている身としては、まあ、そんなもんじゃない?というのが正直なところだ。ベイヤー配列ではない些かクセのあるカラーフィルターがウリのX-TRANSセンサーを力業でピクセルシフトのマルチショットで160MPで記録できる。

持ちやすいせいか、軽い。小型軽量で軽快なカメラだ。所有のX-T2より軽く感じる。なにより、無意味にダイヤルが並んだクソみたいな操作性が、GFXと同様なものに改められたのは大歓迎だ。X-T2を覗き慣れた目にはファインダーも背面液晶も滑らかでキレイだ。けれどX-T4ユーザー曰くカクつきが気になるとのことなので、そうかもしれない。

やっとマトモなAF-ONボタンが付いた。さすがにAFの追従は、積層型センサーのS付きより劣るようだけれど、十分だ。ただポストビューで滑らかな背面液晶で拡大するとなんとなく甘い、ま、これはきっと何か設定不足なんだと思っておこう。

動画撮影時のタリーランプが相変わらず見づらい。前面のAF補助光兼用はともかく、X-T2と同じ親指グリップ部のアクセスランプ兼用は相変わらず見づらいままなのは残念だ。MF時のフォーカスメーターという新機能、これは良い。フォーカスポイントに半円のメーターが表示されピント位置が指針で示される。ピーキングと併用するとなんて便利、少しだけ邪魔だけど、これは良いよ。

カメラボディと一緒に56㎜F1.2レンズが発表になった。現行より大きくなったというけれど、フルサイズ版の85㎜からすれば、すごく小さく軽い。X-H2に装着すると楽しくなるほど軽快だ。11枚というまるで大判レンズのような絞り羽は小絞りまで円形だ。ミラーレスカメラならではの利点を生かした素晴らしい機能だ。もう一回り大きくて良いから、もう少し前玉が大きかったらと思ってしまうのは、せっかくのF1.2開放での口径蝕が些か気になるから。

X-H2Sやメカニカルシャッターを廃したNikon Z9を知ってしまうと積層型センサーによるローリングシャッターの高速化にひどく魅力を覚えてしまう。とは言え画質を追及すると、今はまだ裏面照射の通常型センサーなのだろう。その悩ましい選択を2機種並べてユーザーに委ねた富士フイルムは、なかなか罪深い。


FUJIFILM ミラーレス一眼カメラ X-T4ボディ ブラック X-T4-B 富士フイルム FUJIFILM X ミラーレス一眼デジタルカメラ X-H2S ボディ ボディ内手ブレ補正 動画 映像制作 連写40コマ/秒 防塵防滴耐低温 X-H2S ブラック FUJIFILM ミラーレスデジタルカメラ X-S10 ボディ F X-S10 ブラック FUJIFILM デジタルカメラ X100V ブラック X100V-B タムロン TAMRON 17-70mm F2.8 Di III-A VC RXD 富士フィルムXマウント B070 TAMRON タムロン 18-300mm F3.5-6.3 Di III-A VC VXD 富士フイルムXマウント用【B061X】 Fujinon XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WRレンズ VILTROX 単焦点 Fujifulm XF用レンズ AF 13mm F1.4 XF STM APS-C 超広角 富士フイルム XFマウント 交換 レンズ オートフォーカス 瞳AF対応 軽量 星空 建築 X-T30II X-E4 X-S10 X-T4 X-T30 X-T3 X-T100 X-H1 X-A5 X-E3 X-M1 X-PRO2などに適用

2022年8月19日 世界写真の日。 [カメラ]

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Apple iPhone 8



ともかく、毎日は何らかのナントカの日なのである。


とは言え、今日は大切なナントカの日だ。それは世界写真の日。つまりダゲレオタイプが発表された日だ。

1839年8月19日、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが自ら発明した実用的写真撮影技法をフランス学士院で発表したとされている。大袈裟に言えば我が生業はこの日無くしては語れないのである。もっとも、学生時代ダゲレオタイプやカロタイプ、コロジオンだのニエプスだと散々学んだ歴史を鑑みれば、遅かれ早かれその頃に写真は生まれるのは間違いない。

2022年の今、写真は”賢い携帯電話"で、サッと、撮影できる。構図さえ留意すればピントも、露出も、色も、そして飛び去る飛行機も”ほぼ”見た通りに写る。それがダゲールの想った写真と同じなのかは分からないが、写真を撮ることは何ら特別な事ではなくなった。

ニチゲーの写真学科の学生だった時、アメリカのジョージ・イーストマンハウスから、つまりそれはコダックの博物館から大学に依頼された古い写真に写る場所の検索を行ったことがある。それはペリー艦隊の乗組員の子孫からの要請で日本で命を落とした先祖たちの墓地を写した写真のその場所を探してほしいという事だった。

あっさりと、写真に写るその墓地は日本初のアメリカ領事館の置かれた寺で見つかった。時の流れこそあれそのままの姿でそこにあった。そしてもっと驚いたのが、その寺にはペリーやハリスのその時の『写真』もたくさん残されていた事だった。あまりに貴重で、大切に保管してくれるよう伝えたのみだったが、”写真”は時を経ると”歴史”になることを改めて思った。


完訳 ダゲレオタイプ教本―銀板写真の歴史と操作法 (クラシックカメラ選書) ダゲレオタイプ大好き Tシャツ 図説 写真小史 (ちくま学芸文庫) 写真の物語──イメージ・メイキングの400年史 ポスター ジャニン ニエプス ムーランルージュ パリ 1956 ペリー提督日本遠征記 図解 カメラの歴史 ダゲールからデジカメの登場まで (ブルーバックス) ルイ・ダゲール (1789-1851) Nlouis Jacques Mande Daguerre フランス画家と発明家 木製彫刻 アメリカン 1881 ポスタープリント (24 x 36) キャンバスウォールアート70x90cmフレームレスルイジャックマンドダゲールポスターデコレーションペインティングホームウォールアートピクチャーウォールデコレーションアートペインティング

2022年6月16日 そう言えば、そうそう。 [カメラ]

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Fujifilm X-T2 XF18-55mm



富士フイルムのX-T2の話だ。

新型のX-H2ではない。いまさらのX-T2のことである。

APAの新製品セミナー用のテストが初対面で、魅力に惹かれつい購入から5年も経過しているのではあるけれど、だからと言って画質が低下しているわけも無く、当然、現役である。だから、お仕事のメイン機材な、まあこれも薹が立った、ニコンD850は些か大仰なので、何かしらの被写体を期待しての散歩にはコンパクトなX-T2と帰納的三段論法に落ち着くのである。

それが購入の決め手になった、相変わらずニヤニヤしてしまう、ACROSのフィルムシミュレーションにセットして出かける。幸いにも昨今のマスク生活のおかげでニヤニヤしながらカメラを持って徘徊する怪しい人物という状況は回避しているつもりであるが、ファインダーでリアルタイムに見える現実のすべてが、『ACROS』で撮って紙焼きした白黒写真に見えるこのセッティングにはやはりニヤニヤが止まらない。

ファインダーを覗くと期待通りのモノクロ画面に、赤いピーキングが表示されたままだ。ともかく親指AF用にアサインした酷く押し難いAF-Lボタンを押せばピントは合う。あれ?こんなだっけ、と違和感持ちつつ撮影を続けるのはきっと呑気な性格の利点だ。で、結局それはボディ前面の酷く操作性の悪いフォーカスモードレバーがMFになっていたことが原因だった。そう言えばそうそう、MFモードでもアサインされたAF-ONボタンで所謂ワンショットAFが出来るのだったと、思い出したのは帰宅後のこと。

X-T2は良く出来たカメラだけれど、『写真機』としては呑気な性格をもってしても操作性は最低だ。頭に描いたイメージに被写体を昇華させるべく集中しているさなかあちこちに分散する無意味なダイヤルを”見て”そして”摘まんで”弄らなければならない。無駄に神経を使わせられるため機能の変化に咄嗟に対応が出来ないのだ。

写りは良いけど、クソ忌々しい操作性と文句を言ったら、それはHの次で、と中の人に慰められたのは大分前の事。


FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T2 ボディ X-T2-B FUJIFILM ミラーレス一眼カメラ X-T3ボディ ブラック X-T3-B Fujifilm X-T4 Mirrorless Digital Camera [Body Only] International Version - Black FUJIFILM X ミラーレス一眼デジタルカメラ X-H2S ボディ ボディ内手ブレ補正 動画 映像制作 連写40コマ/秒 防塵防滴耐低温 X-H2S FUJIFILM X 交換レンズ ズーム 超望遠 150-160mm 手ブレ補正 防塵防滴耐低温 リニアモーター(静音) F XF150-600MMF5.6-8 R LM OIS WR Nikon デジタル一眼レフカメラ D850 ブラック ZITAY CFexpress Bカード NVMe M.2 SSD 2T SSDアダプター CFexpress カード エキスパンダー ダミーカード 交換用 Nikon Z6 Z7 D5 D6 D850 D500 Panasonic DC-S1 S1R Canon EOS 1DX MarkIII R5 C500 MarkIIに対応

2022年2月16日 大言壮語。 [カメラ]

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ASAHI PENTAX SP SMCT 55㎜ NEOPAN SS

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ASAHI PENTAX SP SMCT 55㎜ NEOPAN SSS

OMデジタルソリューションズのOM SYSTEM OM-1の話だ。
なんとも、どこまでが社名で、どこから機種名なのか曖昧なのはともかく、だ。

一枚目の写真は高校生の時だ。OLYMPUS OM-1、いやM-1だったかもしれない、を構える友人Aである。たしかブラックモデルはオリンパスの場合5000円高だったから、ヤツは金持ちである。

二枚目の写真は大学の時だ。一枚目とは異なる友人BがOLYMPUS OM-2を構える姿だ。レンズフードで隠れて判然としないのだが一部AUTO ZOOMと読めるので恐らく35-70㎜レンズだ。ちなみに彼は写真学科の学生ではない、そしてこのOM-2は写真学科のお前ならうまく買えるだろうと乞われて、当時まだ少し怪しいディスカウントストアだった池袋のビックカメラで値切ったことを覚えている。

そして、OM SYSTEM OM-1だ。大変申し訳ないのであるがドーでもいいカメラなのだけど、なんだかWOWと声を上げるカメラだとか雑誌で特集を組むカメラだとかメーカー自らが散々吹聴するは、じりじり発表は伸ばすはで、これはもう革新的なマシンの誕生を、いやでも期待していたのである。

で、鳴り物入りで、恐らくOMデジタルソリューションズが気合を入れた、はずの、しかし何故かよその会社の社名を正面に大書したOM-1というカメラが発表になった。まあ今時のフツーの高級カメラだ。さほど尖ったスペックも無いし、垣間見た撮影画像はJpegはコンパクトカメラのそれのようだし、RAWは良好だけど、だからと言って特筆する点もなさそうだし、動画性能はまあ今の標準的で、これをしてどうWOWと声を上げれば良いのか未だに方法を見つけることが出来ていない。

そもそもOM-1という名称は兎も角、OMデジタルソリューションズという会社の、しかも初のフラッグシップカメラの、OM SYSTEM OM-1という製品にOLYMPUSと他社の名称を正面に掲げてしまう姿勢には絶望感しかないのである。

オリンパス製のOLYMPUS OM-1やOLYMPUS OM-2には、特に名機だったなんて遠い記憶も無い。だけれど、間違いなく画期的だったし尖ったカメラだった事は、しっかり覚えている。

OM SYSTEM OM-1 12-100mm F4.0 PROキット OM SYSTEM リチウムイオン充電池 充電器セット SBCX-1 OLYMPUS OMアダプター フォーサーズシステムマウント用 MF-1 OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkIII ボディー ブラック OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M10 MarkIII ボディー シルバー OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 MarkIII ボディー ブラック OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 ブラック


2021年12月4日 冷ややかな悔恨が泉のように。 [カメラ]

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Nikon D850 AF-S60㎜


ヒューレットパッカードのプリンターの話だ。

ところで、ビックカメラからポイントの保持期間が終了するというハガキが届いたのである。有効期限は2年間であるから、随分とご無沙汰してしまったようである。アマゾンとコロナ禍という主因だけでなく、ヨドバシカメラならポイントがAPA会員の優待という点も要因である。

随分前にビックカメラのポイントを、それも二万円強分失効したことがある。今回は1000円分ほどとはいえ、数日前の話だが、店舗に向かった。何か買い物をすれば期限は更新される。とは言え、とりたてて欲しいものは無い、しいてあげればFujifilm GFX50SIIかNikon Z9、あるいはRICOH GRIIIxだけど、それは文脈が違うだろうし、GRIIIxはEVFがない事が、と別の話になってしまう。

結局、半年以上印刷不可能で置物に化しているヒューレットパッカードのプリンターインクを買う事にした。いろいろメンテナンスを試みても全く印刷できないのであるが、アプリケーション上では80%程度残量のあるインクを交換して改善を図ろうという目論見だ。

OfficeJetというFAX機能のあるプリンターだ。なんだかんだで印刷不能になった、やはりOffice銘のプリンターから買い替えた機種だ。そもそも呆れるほどの不快感を覚えたヒューレットパッカードのプリンターを懲りずに選んでいるのは安いからである。ちなみに件のプリンタは一度も使うことなくいまだに放置されたままである。そして先代のOffice系プリンターを驚くほどのインク浪費と印刷不良で買い替えた。説明書に従って買い置きをした新しいインクでも印刷不良であることを、不快な記憶を押しとどめてサポートに尋ねるとインクの使用期限が過ぎているからという事であった。改善を望むため結局プリンター本体を買い替えた。そう懲りずにまたヒューレットパッカードだ、なにしろ使うか使わないかのFAXがついて安いからの選択だ。メインの写真プリントはエプソンが担うから、事務系プリンターは出来るだけコストを抑えるのである。

ヒューレットパッカードのプリンターはインクの消費が激しい、感覚的には、A4を20枚ほど印刷したら購入時付属のインクは印刷できなくなった。そこで大容量インクを購入し入れ替えたのであるが、その後せいぜい10枚ほどしか印刷の記憶がないし、80%程の残量表示なのに、印刷できない状態なのである。

ビックカメラに向かう前にインクの型番を再確認しようと、HPの良くできた多機能なアプリケーションからプリンターのステータスを探しても何故かインクの型番は分からないのである。それはインクのステータスからもHPのwebサイトからも分からず、結局プリンターに取り付けられているインクカートリッジを確認して出かけた。

ビックカメラのプリンターインクの売り場は隅に追いやられている。そして、ヒューレットパッカードのインクは現物が置かれていないこともあって発見するまでに、とても長い時間を必要とした。細長い小さな札に型番が書かれて並んでいるのであるが、目的の型番は無い。欠品取り寄せという案内もなく、単に目的の型番の札が無い。接客の手がすくのを待って店員に尋ねると、HPのインクは札が無ければ在庫が無く、札があっても在庫が無いこともあるという返答だった。

悔恨である、いろいろと。


HP インクジェットプリンタ OfficeJet 5220/Z4B27A#ABJ エプソン A4ビジネスインクジェットカラー複合機 FAX PX-M730F 中 エプソン プリンター エコタンク搭載 A3カラーインクジェット複合機 PX-M6711FT ブラザー プリンター A3 インクジェット複合機 MFC-J6983CDW ( FAX ADF 有線・無線LAN 2段トレイ 両面印刷 )

2021年11月19日 月影をくみこぼしけり手水鉢。 [カメラ]

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Fujifilm X-T2 SMC-P M*300㎜ TC1.4X



月食である。

ほぼほぼ皆既月食な部分月食らしいのである。なにしろ部分月食の部分が98%ということなので、大雑把な性格ではなくとも皆既月食で納得なのである。

という事で、カメラを用意した。部分のくせに皆既の如く赤銅色に染まるだろう月を大きく撮ろうと目論んでAPS-Cボディに300㎜レンズと更に1.4Xのテレコンバータを加えた。そうは言っても5年前のX-T2に40年前のペンタックスM*300㎜レンズとテレコンバータである。この驚異的にコンパクトな300㎜はPENTAX LXに装着していたころは確かに写りの良いレンズだったと、あくまで過去形の存在だ。

マウントアダプターにテレコンバータにレンズまで加えたところで例えば70-200㎜クラスのズームレンズより遥かにコンパクトだ。懸念は、コンパクトとはいえ600㎜相当の望遠を装着したX-T2には手ブレ補正は備わってはいないことである。なのにせっかくコンパクトだからという事で一脚で済ますのは、プロだからというわけでは無い。

天候は残念ながら薄雲がかかる。そこへテレコンバータ装着の40年前の望遠レンズと手ブレ補正は一脚である。甘い画像の言い訳のオンパレードに加え、想定外のゲインアップでノイズだらけのEVFでのピント合わせの困難さだ。ともかく、写真を撮ろう。なにしろ弘法筆を選ばずだから、ね。

FUJIFILM ミラーレスデジタルカメラ X-S10 ボディ F X-S10 ブラック 富士フイルム ミラーレスデジタルカメラ X-E4 ボディ シルバー F X-E4-S 富士フイルム ミラーレス一眼 X-T30II XCレンズキット シルバー F X-T30 II LK-1545-S PENTAX K-3 Mark III ボディ ブラック APS-Cデジタル一眼レフカメラ 【視野率100%・約1.05倍光学ファインダー】【5軸5.5段ボディ内手ぶれ補正機構】【最高ISO感度160万】【防塵・防滴構造】【最高約12コマ/秒 高速ドライブ】【タッチパネル式モニター】1053 smc PENTAX-DA★300mmF4ED[IF] SDM 超望遠単焦点レンズ 妥協なき高性能を追求したスターレンズ, クリアでコントラスの高い描写力, 超音波モーターにより静かで滑らかなAF, アウトドアで安心の防塵防滴構造, ペンタックス一眼Kシリーズはボディ内手ぶれ補正搭載 21760
RICOH リアコンバーター HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4×AW 37962

2021年9月14日 総天然色白黒写真。 [カメラ]

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Nikon D850 AF-S60㎜


モノクロプリントのネタの続きだ。

『プリント』とはプリンターで印刷すること、と定義される現在だから。そして既に引伸ばし機を捨ててしまった身としては、当然プリントネタは即ちプリンターネタである。

写真にあるのは純正紙へのテスト出力。それぞれ左からメーカー純正プロファイル、真ん中がi1Studioで測色して作ったプロファイル。右はプリンタドライバの純黒調モノクロでのプリントだ。分かりにくいが、純正プロファイルでは僅かにコントラストが低くハイライトから中間調まではマゼンタ、シャドーはグリーンが被る。対して実測作成プロファイルはニュートラルな純黒調だ。そして純黒調のはずのプリンタドライバ出力は定着不良の温黒調のように赤みが強い。

プリンターからほぼほぼ満足ができるカラー写真が得られるようになった少し昔、”銀一”がその黒インク以外の全てのカラーインクを濃度の異なるグレーに入れ替えてモノクロプリンターに変貌させるという力業のモノクロプリントインクを輸入したことがあった。なにしろ写真家が如何にデジタルフォトに白黒写真を渇望しようにも、プリンターは ”カラー”プリンターでしかなかったから。間もなく登場したメーカー純正のグレーイングを搭載したモノクロ写真を標榜するプリンターも、当然、カラープリンターだ。ただ、驚くほど巧みなカラクリでカラーインクの減法混合とグレーとブラックインクでそれらしく白黒写真をこしらえるのである。

ニュートラルな純黒調プリントが得られたモノクロプリント用プロファイルの作成作業は、150色ものカラフルなカラーパッチのプリントと測色である。要するにデジタルフォトの世界では、白黒写真はカラー写真なのである。矛盾か禅問答かはともかく、そう納得すれば、どうしても拭えない黒の”色”と締まりへの物足りなさも我慢できる、ような気がする。

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2021年9月10日 時にはスーラのように。 [カメラ]

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ASAHI PENTAX SPF SMC-T50mm NEOPAN SSS

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Nikon D850 AF-S60㎜


スポッティングの話だ。

それは『プリント』という言葉がフィルムから印画紙に”焼き付ける”化学的作業を意味していた時代、作品の完成に必須な最終的な行為のこと。

銀塩写真において、例えば最終的にモノクロプリントを望むには些か手数を要するのである。先ず撮影済みのフィルムを現像しネガフィルムを生成。しかる後暗室内でそのネガを引伸ばし機によって求める大きさの印画紙に露光する所謂DPE作業という流れだ。ちなみにお仕事においても新聞広告はプリント入稿だったから、全段広告なんかの時はベセラーの4ⅹ5の引伸ばし機で少し柔らかな全紙プリントを焼いていたのである。

問題なのは”引伸ばし”だ。その字のごとくネガフィルムを拡大投影するわけであるから、細心の注意を払ったとしても幾ばくかのネガ上の汚れや銀粒子の欠落も拡大され、プリントに写り込んでしまう。そこで『スポッティング』だ。要は墨で印画紙上の銀粒子を書き足して修復する作業である。

道具として、かつては2枚目の写真のようなスポッティングカラーなるものが何社からか販売されていた。これをペロッと穂先を舐めた面相筆に移しとり、親指の爪の上でささっと濃度を整えたらひたすらにポチポチと銀粒子に似せて点描していくのである。余談だけれど、ニチゲーの写真学科の1年時、写基礎というカリキュラムの中で比較的早期に出された課題に、ゴミだらけの写真の修復があった。その写真は何故か担任教授のポートレートだったから提出された多くが、結局修復以上の想像力に満ちた仕上がりだったことは言うまでもない。

デジタルフォトの今、例のフィルムたちは、そのデータをPhotshop Lightroom Classicのカタログに纏めてある。まあ、いろいろと忸怩たる思いの”おうち時間”だけど、プリントでもしようかと開いた。

現像モジュールの円形フィルターツールはかつての針金の先の黒紙や両掌で作った小穴のような覆い焼きや焼き込みの再現が楽しい。そして仕上げはPhotoshopに読み込んでのスポット修復ブラシツールだ。D850で複写した高精細のフィルムを銀粒子が見えるまで拡大表示、ブラシサイズを粒子よりやや大きくそしてボケ足を大きくクリック。見事に粒子が復元できる。きっとプリンターでのモノクロ出力には過剰な細部へのスポッティングだけれど、驚くほど情報が写り込んだフィルムを眺めながらのポチポチが楽しくてやめられない。つまり、結局、モノクロ写真は手段が変わっても楽しいのである。


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2021年6月1日 適正露出。 [カメラ]

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ASAHI PENTAX SP SMC-T55mm NEOPAN SSS

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Nikon D850 PC-E 85mm


セコニックが、この6月で創立70周年だそうだ。
SEKONICという会社が、今、実はどんな会社なのか寡聞にして存じ上げないのであるが、なんにせよ我らが”メーター”のセコニックが健在にして70周年という事には、感謝と祝福を惜しめないのは当然である。

ビネガーシンドロームの浸食を少し被った一枚目の写真は、なんとも怪しい研究所的な様相であるが、ニチゲーの写真学科の、建て替わる前の写真学科棟の屋上での実習風景である。カットフォルダーの入るパッチポケットを追加した名前入り白衣が、暗室作業の頻度の高さもあって、実習時のユニフォームだったことが怪しい研究所員風を醸しだしている主因だ。

もはや大昔な当時のことだけど、日本大学芸術学部写真学科に入学すると早々に買い揃えることを指示されるモノが、カットフィルムフォルダーとケーブルレリーズ、そして露出計だった。

推奨されたのはカットフィルムフォルダーはFIDELITY、ケーブルレリーズはProntorだ。フィデリティのフォルダーは、たしかにLISCOやトヨのそれに比べ滑らかな操作性と確実な遮光性能があった。同様にプロンターのレリーズも、タングステンライト撮影の長時間露光に影響を及ぼさない柔らかさと、なによりその小さな接続部がビューカメラの前板アオリの障害にならないのが絶対の利点だ。ちなみにその後の仕事の場でも選ぶべきとされたのは、Prontorと意外にもPENTAXのケーブルレリーズで、押し心地とワンタッチロックの操作性が高評価だったのである。

露出計については推奨の記憶は曖昧だけど、ともかく先ず語られるのはセコニックで二の句がミノルタだったのは間違いない。だから当然周りの友人たちの殆どはSEKONICスタジオデラックスを買っていた。なにしろ定常光露出計の絶対的デファクトスタンダードはスタジオデラックスだったからだ。そんな中Minoltaオートメーターを選んだのは、”電動”で絞り値直読式のオートメーターに未来を感じたから、という言い訳を用意した天邪鬼な性格のせいだったと大人になった今は冷静に思い出すのである。

露出計って使ってる?と以前訊かれた。同業者にである。たしかにデジタルカメラの今は、経験に基づいてセットしたライティングで取り敢えず1枚撮ってそれを基に調整すれば、メーターが無くても露出やカラーの正解を導き出すのは容易だ。フィルムからデジタルへの変革は、高解像高画質に必須だった大判ビューカメラを不要にした。それはつまりカットフィルムフォルダーもケーブルレリーズも、不要だという事を意味している。

露出計のセコニックが、この時代に70周年を迎えたことを喜びたい。そして80周年を祝えることを切に願う。


セコニック 露出計 スピードマスター L-858D セコニック 露出計 フラッシュメイト L-308X JE60 セコニック 分光方式カラーメーター スペクトロマスター C-800 セコニック 露出計 スタジオデラックスIII L-398A セコニック 露出計 スピードマスター L-858D 専用トランスミッター RT-GX (Godox 対応) GOSSEN 小型露出計 デジシックス2 DIGISIX2 Gossen GO 4007-2 デジフラッシュ ライトメーター 2 (ブラック) Kenko フラッシュメーター KFM-2200 入射式/反射式露出計 KFM-2200 Kenko ライティング機材 オートデジメーター 入射光式露出計 KFM-1100