2023年10月12日 ボルタの思い出。 [カメラ]

Nikon D850 AF-S60mm
ところで、いろいろサボっていたら2ヶ月もご無沙汰である。我ながら酷いモンである、、
で、写真フィルムのはなしだ。フォトグラファーだからねえ。ペンタックスが来春新型フィルムカメラを出すらしいし。
父の遺した写真だ。古い写真と書かれたサントリーオールドのギフトボックスの中にあったのは少し見慣れぬネガフィルムである。135判つまりフツーの35㎜フィルムのようだけれど、パーフォレーションつまりフィルム送り用の穴が無い。
フツーの135判フィルムは映画用の35㎜フィルム流用をルーツに持つのでパーフォレーションがある。それに対しこのパーフォレーションを持たないこれはおそらくボルタ判と呼ばれるフィルムだ。120判所謂ブローニーフィルムのように裏紙を持つ35㎜幅のロールフィルムである。あるいは同じく裏紙を持ってさらにパトローネに入ったコダックの828フィルムかも知れない。ちなみに裏紙のあるフィルムはハレーション防止層が無くヌケが良いから広告写真では多用していた、と、まあ建前だけど。だから、この古いフィルムもベース面の透明度は高い。
いつものようにD850のデジタイズ機能でこの大昔の写真を蘇らそうとして気が付いた。フィルムに写る画面が大きい。実測すると30ⅹ36㎜である。フツーの135判は画面サイズは24ⅹ36㎜、そしてWikipediaによるとボルタ判はドイツ製オリジナルは24ⅹ24㎜、かつて販売された日本製カメラの変形サイズでも最大25ⅹ36㎜という事なので明らかに大きい。コダック828は28ⅹ40㎜だからこれも違う。
残っている9コマほどの露出レベルは揃っている、写りも十分シャープで像の流れも無い事からトイカメラではないそれなりのカメラだろうけれど、それを今知るすべはない。ただコマ間隔が狭い部分の画像を見ると、父はきっと良い表情へのシャッターチャンスを求めて急いで巻上げたのだろうことは良くわかる。











2023-10-12 18:21
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