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平成24年5月4日 信用と贔屓。 [カメラ]

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Nikon D800 AF-S24-70mm

プリンターを修理に出した。
とは言え相変わらず時を逸した話題で、修理に出したのは先月の事である。

エプソンからPX-G920の修理対応期間が4月30日で終了するというお知らせが届いたのであった。確かに古いモデルであるから当然の通知であるが使用中の身としては看過できないのである。現状写真をプリントするという目的ではPX-5002がその任を担っているとはいえ、グロッシーな発色のG920も必須なプリンターである。

もっともらしい理由はともかく、貧乏性故にA2をカバーする大きなプリンターで例えばL版をプリントする後ろめたさが、G920の存在意義の多くを占めているだろうことを否定出来ない愛おしい自分である。

実は以前からG920の印刷結果に変調を期していた事もあり、廃インク吸収パッドのメンテナンスとともに修理に出したのである。電話での確認の後、行ってみたかった工場併設の修理窓口に持ち込んだ。当然だろうが丁寧で信頼感のある対応である、しかも持ち込むことで当初の説明より色々金額が割引されるのであった。その後の丁寧な修理内容の確認の後中身は新品となって使用過多が異常の原因だったG920は届けられた。一律料金とするその金額の受け取り方はそれぞれであろうが、想定以上の修理結果に満足度は高い。エプソンに対する信頼を増す単純なアタシである。

仕事柄という言い訳を用意して白状すると、印刷する機械を9台持っている。勿論、FAX複合機だったり結線されていない等状態は様々で、メーカーもエプソンに加えアルプス電気やヒューレットパッカードと色々である。蒐集癖は確かにあるがこの状況は必要にかられてである事は強調しておきたい。

内一台は死蔵されているヒューレットパッカードのモバイル可能なA4プリンターである。現場への持ち込み用にとキヤノン製の同様機と迷いつつも価格の安さからアップルストアで購入したのであったが、もう随分長期間死蔵放置状態となっている。

別売のバッテリーも購入して期待の機種だったが、開梱すると黒い躯体の表面には掌紋や拭取り後の擦り傷が目立ち、一部に貼られた保護フィルムに使われてもいない謎の梱包材の切れ端が挟まっていたのである。なかなかに目を見張る状況ではあったが、HP製品は以前購入したFAX複合機においても業務用機にカテゴライズされていたのに同封の説明書と異なる内容だったり、オートシートフィーダの組み付けが間違っていて使用時に自らの修理が必要だったりの前科があった為さほど驚くに値はしなかったのである。ただ、さすがに二度目ということもあって、製品登録時の備考欄に出荷時の品質管理を強化して欲しいと書き添えた。後日状況を確認したいというメールがあり写真を撮って返信した、親切なユーザーである。

驚いたのはその後の展開である。ある日HP社のカスタマーセンターから電話が掛かってきた、失笑するほど辿々しい喋りで頓珍漢な内容を伝えてくる彼は、備考欄に書き込んだカスタマーに対し自社の正当性をマニュアル通りに読みあげるクレーム対応の研修中であることまで話してくれる素直さは好印象ではあったが、結局内容に意味を成さないまま後日改めてと電話は終わった。電話の意味を計りかねたままの数日後再び電話があったのだが、今度は上司だという思議な程の上から目線と横柄な口調の女性からであり、慇懃無礼に話す内容は、問題の解決のためヒューレットパッカードとしては製品の交換を提案したいので賛同を求めるということであった。

何が問題の解決かは不明なまま面倒くさいので賛同したアタシの元へ届いた交換品は、確かに掌紋も擦り傷も謎の梱包材の切れっ端もついてなかった。つまり結果論として問題は解決したという意味に理解すべきなのだろう。

今回のエプソンの修理に関わる姿勢から、そんなヒューレットパッカードとの出来事を思い出した。信用は信頼であり、だからこそ贔屓に出来るということを我が身に深く学んだのである。

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