2023年6月26日 それは温故知新。

Konica Semi Pearl III + Fujicolor F-II

何故か傾いた公衆電話BOX。

おそらく、1978年か79年あたりの写真。そしておそらく原宿の同潤会アパート脇の公衆電話ボックスだ。カメラは当時既にクラシックなパールIIIだ。それは古臭い折り畳み式スプリングカメラが可搬性が良く、デートでも邪魔にならないカメラだからだった、と思う。

で、そんな昔話は兎も角。電話だ。

所謂イエデン、つまり固定電話を、そもそも2回線だったのをISDNつまりデジタル化して1回線で2つの番号として使ってきたのである。それはNTTが新式のデジタル回線の方がお得だからと言うからそうしたのである。ところが、今や携帯電話の月々の請求額の方が安い。原宿で傾いた電話BOXに笑い転げたあの頃は未来の夢の通信装置だった携帯電話は、今やフツーの電話だ。だから悩ましいのは今やまるで発信していないのに携帯電話より高額な請求額とそれでも維持しなければならない固定電話番号だ。

解決策をドコモの『homeでんわ』に求めた。要は、民衆を率いる自由の女神よろしく既存の固定電話機を壁のモジュラージャックから解放し携帯電話に変身させるというからくりだ。肝心の電話番号はナンバーポータビリティーで変換されて継続できるのである。ドコモショップの窓口で少々面倒くさい契約から2週間の今日が開通日である。

結論から言えば、発信できるのに着信しないなどの障害が解消し無事使用可能になるまで接続が完了してから２時間以上を要したのである。動作確認をしようと公衆電話を探した、友人に固定電話で電話してとスマホからメッセージを送った、新しい電話の使用開始に必要なのは過去と未来だ。

タグ：NTT ドコモ

2023年6月9日 あまいパン。

Fujifilm X-T2　SMCP FA35ｍｍ

網目はないけれどメロンパンである。しかもすこぶる美味しい。

そのパン屋は、いつもの通り道を右に数軒それたところにある。若しくはもう一つの道を左に数軒それたところだ。いずれにしても普段はそこを直進する、だから、そこにパン屋があることを知ったのは、おそらくオープンして大分経ったであろう最近だ。

そのパン屋は、しかも、およそお店らしくない。なにしろそこが以前何だったか、右にも左にも曲がる事がほとんどなかったとはいえ、僅か数軒隣なのに思い出せないくらい地味な佇まいのままいつの間にかパン屋になっていた。

メロンパンとクリームパンと・・・、はじめてのパン屋でも甘い菓子パンをチョイスしてしまうのは、言わずもがな甘党の性だ。アンコものの商品がないことには些かの失望は禁じ得ない、とはいえ意外に菓子パンの選択肢が豊富なことに頬が緩むのも甘党の性だ。

クリームパンを最初に食べた。見た目よりずっしり。二つに割ることがし難いもっちりとしたパンは薄く、中にはたっぷりのカスタードクリーム。二つ割の中央から食べ始めると、それこそそれはクリームを食べている状態だ。一口目で少し驚く。一口目で一瞬強い甘さを感じると、それはすぐ消えてコクが残る。月並みな感想が思わず口をついて少し赤面である。

ああこれ美味い。

タグ：甘党 アンコ