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2013年10月21日 正しく認識。 [カメラ]

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Nikon D800 AF-s24-70mm

新登場のディスプレイを見てきた。
相変わらずではあるが昨日今日の出来事ではなく、例のごとく日記の体をなしていないのは冒頭にお詫びだ。

兎も角、数日前NEC新型ディスプレイMultiSync LCD-PAシリーズの説明会というお知らせに誘われて出掛けた。東京タワーを見るとテンションが上がるのは地方出身のオッサンだからか、と自門しつつ普段は一般非公開の三田のNECディスプレイソリューションズのショールームに向かった。

デジタルフォトな今、ディスプレイはカメラの一部である、と言い切ってしまおう。フィルムに現実の”写真”が定着する銀塩プロセスと異なり、輝度や色の情報の文字列として写し撮るデジタルカメラの写真を見るためにはディスプレイが必須なのである。しかもデジタルフォトはデバイスディペンデントカラー、つまり装置依存色だ。正しい写真を見るためには正しいディスプレイが必要で、正しく無いディスプレイでは正しく無い写真に見えてしまうのである。

現有のColor Edgeというディスプレイは正しいディスプレイではあるのだが、ハードウエアキャリブレーションで維持しているとは言え長期に渡る経年変化に因る表示劣化が不安なのである。つまり見ている写真の色が正しいのか常に不安がつきまとっているのだ、ディスプレイのリプレースは重要な懸案事項だ。

カメラが写し撮る画像情報や約束事、あるいはコンピュータ上で記録される情報の文字列を正確に画像として表示できるディスプレイは残念な事に店頭で購入できるものはEIZOやNEC及び三菱電機の一部機種に過ぎない。リプレース候補の選択肢は少なく、しかも性能と価格が正比例しているのも悩みどころなのは貧乏のせいだけでは無い。

NECのPA型番の機種はハードウエア制御で異なる色域の画像を2画面表示できる事が他にはない魅力なのだ。若干の不満点が改善されるであろう新型の登場は、実は個人的には待望久しいのであった。シェアの大きさ等の事情からか実機の店頭試視(?)が困難なNEC機だけに、今回のショールーム開放の説明会は重要な機会だ。なかなかプロショップや量販店の場所が取れなくてと言う言葉を同情しつつ高品質な高性能ディスプレイな事を確認するのである。モデルチェンジに伴い筐体も新設計した30inモデルのMultiSync LCD-PA302がお勧めだそうだ、納得は出来るものの想定される販売価格に素直に受け入れるのは困難なのが哀しい。

些か高価な別売キャリブレーションソフトがNECの不満の一つであった、新機種は内蔵センサーで秒単位の性能維持補正を行うため外部キャリブレーションツールやソフトウエアが基本的に不要になったと説明された。つまり16,800円ほど値下げとも言えるのだ、悩める消費者には朗報である。ただ帰路渡された説明会参加特典の申込書の内容はディスプレイ購入時のキャリブレーションソフトのプレゼントだったのは悩み深い。

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