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2014年5月17日 げに悩ましき色の事。 [カメラ]

d4s-movie_58mm.jpg
Nikon D4s AF-S58mm

色事の話しである。
とは言え残念ながら、あるいは当然、イロの話題とはデジタルカメラのそれである。

Nikon D4sを改めて、少しだけテストした。開発の中の人の話も聞いた。ただし真の目的であるところの、噂されるD800sの情報収集であることは秘密だ、恐らくバレバレなのではあるが。因みに上の写真は、D800sでも期待する1080/60Pの動画からの切り出しだ。映像エンジンが新しくなりD4sはフルHDで60Pが撮れるようになったのである。つまり、本当は4Kを期待したいD800sだが、少なくとも60Pは確実ということだ。

動画でAF-S58mm/F1.4Gを試した。これも今更初めて使った。なんともボケのきれいなレンズである、開放でのアウトフォーカス部は僅かなフレアが相まって何とも甘く色っぽい。絞り込むとシャープネスが増し、まあフツーのレンズっぽくなるのではあるが、光体の所謂玉ボケは開放では気になる口径食の影響も消えて、実にきれいな真円の玉ボケとなる。高価な点が(個人的には)大いなる欠点であるが使いでのある良いレンズだ。

中の人曰く、D4sの進化はAFと色で有るという。聞きながら密かに、無骨な男の子ニコン君は直情的なAFの性能向上は得意なものの、柳腰の色事には疎く苦労しているのだ、と勝手にキャラ設定を想像して心の中で笑ってしまった。

AFに関してはD4からAFセンサーに変化はないそうだが、ソフト的に相当に練りこまれて格段の性能と言うことである。その恩恵か、動画撮影時の顔認識AFが滑らかに追従した。しかも試した58mm/1.4Gも35mm/1.8Gもまるで無音だ、カサカサカリカリと喧しく録音されてしまう我がD800とはまるで別物である、もっともD4sだから当たり前だが。

オートホワイトバランスの精度向上は、異なる照明下を移動しながら撮った動画で実感した。滑らかに追従する発色は自然である。それは兎も角、正しい色と綺麗な色と想う色は同じではない。ただデジタルカメラの撮って出し(嫌いな言葉だ)にあってはきっとユーザーの多数決で望まれる発色が正しいのであろう。無骨な漢なニコン君も頑張って色を創り直した事を強調している。つまり、来るD800sも色は見直されるということだ。JPEG画質の向上が、即ち動画画質の向上で有ることを期待しよう。

中の人の説明になるほどと頷きながら開いた、説得力の増したD4sのカタログの作例写真の発色に違和感を感じたのは、だから、きっと気のせいだろう。きっと偶々そういう被写体と照明だったせいだろう。とまれ色事はかように難しいのである。無骨で不慣れな漢が思い違いをしていないことを、実は心配なのも秘密だ。


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タグ:NIKON Nikon D4s D800
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