2014年2月23日 走れメロス。

Nikon D800 AF-S70-200mm

東京マラソン2014である。

今やワールドマラソンメジャーズの格をもつ国際大会なのである。

スタートの東京都庁から１ｋｍ地点では、36,000人ほどのランナーの大群は僅か40分ほどの時間差で走り抜けていった。先頭の一角を占める招待選手も些か無理がありそうな仮装の市井のランナーも大したものである。

ランナーの足元に影が落ちないやや寒空な今日がマラソン大会日和なのかどうかはわからない、きっと暑いよりは良いんだろうくらいに考える運動不足な自分を改めて恥じる日でもある。なにしろ10km以上走ったのは随分昔の高校生時が最後だ。今の我身にはおそらく「走る」という正しい形容詞はごく短い距離に対してのみの用例であり、それもタイムだけ長距離といった軽いジョークを伴うであろうことは想像に難くない。

少し前、理数教育研究所の『算数・数学の自由研究』コンクールの入賞作『メロスの全力を検証』という中学2年生の検証が話題になった。曰くメロスは全力で走っていなかったというのである、理路整然とした検証だ。内容の真偽は兎も角、中学生の考察に、俺でもメロスになれるかと夢想するのは走れないオトナだ。