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2013年6月28日 写真の先? [カメラ]

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Panasonic LUMIX FX-500

また、また時差日記である。
一昨日PHOTO NEXT2013という催しに行ってきた。つまり、年中行事だ。

なんとも不安定なカメラ王国ニッポンの写真関連展示会であるが、ここ暫くはCP+とPHOTO NEXTがその任を担っている。一般向けのCP+に対しプロ向けのPHOTO NEXTという建前を尊重してか、或いはコンパニオンレディース不在な為か重装備な”カメラマン”に気圧される心配がないのがPHOTO NEXTの良さである。

懐かしのIPPFのサンシャイン池袋とはいかないが、東京ビッグサイトで開催である。統合型フォトエキスポが空中分解して横浜に行ってしまったCP+に対し変わらず東京での開催は、展示そのものを見に集まる観客には利便性は高い。

とは言え、都内移動とは思えない高価な運賃路線のビッグサイトと遠く横浜のCP+会場パシフィコ横浜までの運賃が殆ど同じなのは少し忌々しい。往復運賃とビッグサイトの屋外駐車場の最大料金1500円と雨天を考慮でシトロエンC5ツアラーの出動だったが、広い駐車場に加えバベルの塔もかくやの広く長い階段の為、傘も足もたっぷり濡れるのはかなり忌々しいのだった。

IPPFがそうだったように、プロ向けと行っても営業写真館がメインターゲットである為、カメラメーカーの出展は無いに等しく、色々な「用品」を路地裏で探すような魅力がIPPFやPHOTO NEXTの醍醐味でもあった。ところが今年は小規模に出展していたニコンがややブースを広げ、キヤノンも巨大なブースで参加していた。勿論路地裏感は些かも失われてはいないものの大通り出来つつあるのだ。大判、中判のフィルムカメラを保たないこれらのカメラメーカーの出展は、つまり写真館のメイン機材がDSLRになっていることに加え4Kや8Kといったムービーを内包できるDSLRの可能性の模索でも有る。

キヤノンはEOS 1DCのムービーから切り出したスチル写真でのウエディングフォトブックをプレゼンしていた。シネカメラのREDが昨日もセミナーを開いていたように4KHDを超える解像度を持つムービーから切り出してのスチル写真は現実となっている。

4Kでおよそ800万画素である、REDのEPICでは更に5Kや6Kで100コマ/秒以上のムービーが撮影可能だ。印刷原稿として使用可能な解像度の高速連続写真が撮影できるということである。つまりシャッターチャンスが後から何度でも選択できると言う事だ、ムービーとして撮っておけば。

例えばモデルの僅かな表情の違いを、グラスから溢れるビールの泡を、ゴール瞬間のアスリートの動きを後からじっくりと何度でも、あるいはクライアントの希望通りにシャッターチャンスを選びなおすことが出来るのである。

デジタルと化した写真の未来は時間も自由になるのである。とは言えPHOTO NEXT会場で肌に感じる時間は昔のままなのは少し微笑ましかったりするのである。

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