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2012年10月25日 星に願いを。 [カメラ]

meteornight.jpg
Nikon D600 AF-S 24-70mm
orion_up.jpg m42.jpg

オリオン座である。
容易に推察されてしまうであろうが、先週末のオリオン座流星群の時の写真だ。相変わらずの時差日記な点は我ながら笑止である。

流星群極大日はせめて日食を見た公園でと考えたのであったが、夜中に三脚やカメラを抱えて徘徊する怪しい風体が地域住民に与える無用な不安を回避と言い訳しつつ自宅窓からのお気楽撮影なのである。狭小な住宅密集地で天頂方向へ向け24mmの画角をクリアすべく写真の天地と実際の天地方向の整合性を無視した角度での天頂振りだったが、近所のLED街灯の硬い光の直射と視界の先の新宿の明かりは強く結局東京の夜空は暗くなかった。

Nikon D600をiso3200で絞りF4のシャッタースピード1秒にセットし、インターバルタイマーを1秒間隔で360枚撮影し、時間をおいてそれを2セット繰り返した。ピントはLVで星を拡大し最小に見えるよう調節するのだがフレームレートの限界か一拍おいて画像が変化するのは焦れったい、反面僅かな回転を伝えるレンズのピントリングの工作精度の高さを実感するのである。で、結果は全滅である、手抜き撮影の因果応報か一枚も写っていない。ある程度の長秒露光を望んだが明るい夜空と暗い星に対する要求のせめぎあいでのセッティングの結果とはいえ部分的にも写っていないのはこの時間に星は流れなかったのだろうと勝手に納得である。

一枚目の写真はその720枚の内の一枚である、画面上部は100mほど先のLED街灯に照らされた我家の雨樋であるが画面全体には見事なほど星が写っている。二枚目はその中央左やや下のオリオン座を拡大したものであるがベテルギウスがきちんと赤く写っている事に少し驚き、更に拡大した三枚目では小三ツ星のお馴染みオリオン大星雲M42の柔らかな広がりが写っているのである。僅か24mmの焦点距離での画像からのこの分解能と描画力だ、とんでもなく凄い性能である。さらに普段は当たると立体感豊富な中央部の描写と残念なそれ以外という少し苛つく2470ズームはやっぱり高性能なのかと少し見直すのでもあった。

流星が写っていなかった結果に対し機材の性能不足という要素は否定されるのである、つまり残る主因はフォトグラファーの努力不足ということだ。そう言えば、お願い事が沢山有るのに星が流れないなどと思っている自分は、反省すべきコト多そうである。


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