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2011年12月20日 電気羊の夢、再び。 [お気に入り]

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Pnasonic LUMIX FX-500

ケータイ電話を替えた。
2年半ぶりの機種変更である。この日に書いたように変更前の機種はGoogle-phoneと呼ばれた日本におけるandroid初号機であった。背面にGoogleのロゴの入ったHTC製の小さな携帯電話はandroid1.5を搭載し(1.6まではアップグレードされた)当初はそれなりに未来を見せてくれたのであったが、最近は通話するだけでもフリーズしたりと些か”スマート”とは言い難い携帯電話になってしまっていたのである。

インストールされたアプリケーションがアップデートされハードウエア的に荷が重くなったのであろうと、カタカナ過多の表現で原因の推定とその擁護は出来る。ただ、本音の部分で高速通信でテザリング出来る新機種に秋波を送っていたのも事実、そしてメカ好きの男の子なんで仕方無いよねと言い訳も用意している自分は健気である。

スター・トレックのコミュニケータやウルトラ警備隊のビデオシーバーより高機能と思われる現代の”スマホ”は当然、本当は、高価な商品である。ただ通信キャリアと契約を含む特殊な商形態が故にか、商売を心配するほどお安く買えるのである。心ときめく最新機種もあれやこれやなんやかんやで驚くほど安価になることが機種変更を決断させるのであった。果たして、負担増も殆ど無く新機種を持ちショップをあとにした。

LG製のOptimus LTE L-01Dを選んだ。理由は画面の美しさである、iPhone 4SのRetinaディスプレイと同様に印刷物を超える高密度画素を特徴とするHD解像度の4.5inディスプレイは際立った美点だ。肝心の機械的性能は2年半を経た前機種ユーザーの目からすると新型はすべからく高性能であり選択基準にならない所は笑止だ、ビル・ジョイの法則の実証みたいなものである。

シンプルなラインをとすると似てしまうのだろうと贔屓目で眺めても、iPhoneコンプレックスなこの機種の前面デザインは少し残念な点である、さらに、その近似性を弱め同時に薄さを強調するためであろう側面のテーパー状の処理が、大きな躯体と相まってフォールディングしにくくなっている。見た目は美しくともインダストリアルデザインとしては不出来だと言わざるを得ない。さらに、上部中央にUSB端子を位置させる事で接続されたケーブルが本体操作時邪魔になり、そのカバーがスリープ復帰に必要な電源ボタンの押下の障害であったりと失笑を禁じ得ないデザインだと声を大にしておきたい。

勿論、美しい画面表示を核とするこの機種の情報端末としての高性能ぶりは十分に満足できる。聴覚に加え視覚が重要なスマートフォンとすれば最良の機種であろう、可能性の拡大を予見させるのである(ゴードン・ムーアやビル・ジョイは忘れて)。

前機種は購入時予備バッテリーが購入時付属した、バッテリー消費が激しいからという理由だった。そしてモバイルチャージャーがプレゼントされるこの機種は100%満充電で就寝し内蔵アラームで目覚めた5時間後にはバッテリー残が55%という驚愕の表示である。購入後3日を経たが改善の兆しは無い。つまり何もしなくても半日もバッテリーは持たないのであった、通話をしたりスマホとしての機能を使用した場合は更に厳しいことは言うまでもないのであった。

高性能化したケータイは、ポケットに入らない大柄な躯体と使用可能時間の短さで「携帯」することが難しいのだった。ケータイ電話の進化とは本末転倒と矛盾という言葉で装飾されて進んで行くのであろう。

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