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2011年2月4日 懐かしい味。 [お気に入り]

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PENTAX K20D DA16-45mm

立春である。
立春大吉を体現するかのように、今日も東京は快晴であり暖かい。もっとも記録的な乾燥状況であり厳重注意なのだ、異常乾燥注意報という言葉はいつの間にか使われなくなったらしいが確かに乾いている事は実感できる。体のあちこちが痒くなり、安普請の我が家もあちこちからパキピキと音を立てているのであった。

そんな乾いた節分の昨日暫くぶりにPAGE2011という展示会に出かけた。印刷業界向けのものではあるが、我々の仕事を含めワークフローがデジタルへと移行する前後は勉強のためよく行っていたのである。池袋駅から会場のサンシャインシティに向かいながら池袋もサンシャインシティも久しぶりの来訪な事に気がついた。ちょっとした生活パターンの変化でご無沙汰になるのは大きな街が密集する東京故だろう。

西武池袋線の江古田で大学生活を過ごしたアタシの最初の身近な都会は池袋であった。そのせいか時代を経て変わってきても、池袋はいつも懐かしい感じがするのである。

道すがらバームクーヘンを買った。なにかの催しらしく錦糸町から来ましたと、大量のバームクーヘンをワゴンに並べて売っていたのである。時節柄のチョコレートの試食販売に立場もわきまえず危うく誘引されかねない甘党のアタシは、『下町バームクーヘン』と言う名前と上部が括られたビニール袋に入れられただけの姿と、そしてなにより300円という価格に購入なのであった。

大きめのマグカップほどの大きさのバームクーヘンはロゴのプリントされたビニール袋に入れられ袋の結び目がバームクーヘン中央の穴へと折り返された形態と、下町〜というネーミングもいかにもである。バニラをはじめとして蜂蜜やバナナ、抹茶などと味のバリエーションは多岐に渡るが店の味はこれと進められたバニラを買った。店名も『乳糖製菓』と直球なのである。

柔らかめに焼かれた『下町バームクーヘン』はきっちりと年輪を描き、切り分けるナイフにも幾層もの焼き目の手応えを感じ300円という値段に嬉しくなるのである。肝心の味はさっぱりしたものであった、「あっさり」とも表現できそうな食感は後味にバターのコクを期待すると肩すかしではある。何か足りない味なのであるがバランスがとれていて不味くはない、ちょっと懐かしい優しい味である。

ホットミルクと共に味わいながら、懐かしさは何か足りないモノに感じるのかと思い直した。そういえば池袋の街も・・・・・

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