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2010年8月20日 活動写真あるいは動画。 [カメラ]

k-xmovie.jpg
PENTAX K-x DA*16-50mm on QTplayer

今朝は若干過ごし易い体感温度ではあった、八月も終わりが近づき学生の頃なら寂しさと残った宿題の不安がこみ上げて来た頃である。もっとも異常な今年は暑さはまだ続きそうなので油断は禁物である。

秋と言えば、結局世界最大の”カメラショー”であるフォトキナが今年は開催年である。大きなマーケットであるアメリカのX'mas商戦を占う春のPMAはリーマンショックの余波もあって寂しいものであった。さらには家電見本市のCESと開催時期が近い写真用品のPMAは、デジタルカメラという”電気製品”の主流化によって住み分けが困難になったのであろう、来年よりPMAは秋に開催時期を移すと聞いた。同じく春の我が新装(分裂?)なったCP+は規模も内容も場所もさらに残念な物であった。

光学機器=ドイツという方程式を原理にしたフォトキナは長い歴史を持ち、相変わらず各メーカーは隔年開催のこれに向け新型を用意してくる。おそらく90%以上の占有率を持つであろう日本のメーカーもフォトキナを目指している事に若干の不満は禁じ得ない。

こう居丈高に記しながら、自動車王国日本でシトロエンというフランス車に乗り続ける我が身の矛盾に気付くのであったが、素知らぬ顔で棚上げして話題を続けるのである。

ニコンからニコン初のフルHD動画撮影機能を搭載した一眼レフが発表になった。所謂入門機種であるが動画のファイル形式やフレームレートも実戦的である。当然この後フォトキナに向かってメインストリーム機種も続くのだが当然フルHDは主要キーワードである。それは他メーカーにあっても同様で3Dをも含んだフルHDが2010年の”カメラショー”の現実である。

RED ONEが登場したあらたな映像制作の現場に、キヤノンは135サイズのセンサーを生かした被写界深度と多様な交換レンズを駆使した撮影が安価に出来るシステムを持ち込んだ。テープレス化の進んだビデオカメラとデジカメは基本的なからくりに於いて同一である。以前からホームビデオカメラには静止画撮影機能がありコンパクトデジカメにはムービー機能が搭載されていた。ファインダーを覗く必要に固執しなくなった今一眼レフカメラで動画を撮影する事は当然の帰結なのだろう。

たまたま見かけた動画関連のホームページに、映像系のプロである事をことさらに強調しながら一眼レフムービーを否定批判する記事をみかけた。個人のブログならいざ知らず、執筆者の浅薄で知識と経験の乏しい論調に驚かされた。積極的活用する人と否定する人の主張は、少なくとも一眼レフムービーが新しい時代を作った事を認識させるのである。

走る馬の足は4本とも宙に浮いているかという賭けの証明にマイブリッジが撮影した連続写真が映像撮影の原点である。静止画の連続が動画だ、つまり動く写真だ。日本語の活動写真とは実に明瞭な言葉である。

デジタル化によってかって分かれて別の道を進んだ写真と動画は再び融合である、新たな表現も生まれそうで楽しみであるのだが、かってのテレビ付きラジカセのような日本お得意の複合家電化という不安も否定は出来ないのは80年代に若者だったからだろうか。

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