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2010年8月16日 Uターンラッシュ。 [クルマ]

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Panasonic LUMIX FX-500

今日も暑い、が、忘れてはいけない終戦の日を過ぎ、お盆も開け送り火の日である。
大学入学で故郷を離れてから帰省という年中行事が生活の一部になったのであるが、父も母も亡くし帰省が墓参りと同義になってしまって大分立つ、帰省も一泊や日帰りと短い事が多くなってしまった。滞在時間が移動時間の1/3以下な事すらあって寂しい限りである。

基本的に帰省はドライブである。若者のクルマ離れが言われて久しいが残念な事に若者ではない故クルマ好きである。帰省後の利便性の優先と、なにより走る楽しさでクルマで出掛ける事は自然な流れである。ただ思い起こせば、正月開けの箱根の山頂でキャブ不調で止まったシビックや夏の暑さに負けて止まってしまうBX 16TRS、エンジン始動不可となり当時の輸入元兼ディーラーの西武自動車が帰省先まで引き取りに来たBX GTi、出掛ける直前にへそを曲げた先代C5などとトラブルも少なくは無い。苦難の記憶はもっと多かったような気もするが楽天主義のアタシの大脳皮質には深刻に記録されていない様子だ。

既出の様に我が故郷は有名観光地である。一年を通しての観光地であるが夏は特に人気なのである、つまり帰省渋滞と観光地への行楽渋滞との相乗効果で見事な大混雑である。かっては上がって行く水温計油温計の指針と相まって難行苦行と言う言葉が大袈裟ではないのであった。所要時間の80%は停止していた事も珍しくは無い、ただの有料駐車場と化した自動車専用道路上で前方のクルマの家族連が業を煮やしたのか花火に興じていた事もあった。

今年はことさらに道路が混むであろう事を連日報道している。どうせ上限1000円の通行料の恩恵は東京出発の身にはあまり大きく無いと納得し、出発したのは金曜日の午後である。さっさと朝から出掛けないのはズボラな性格だけではなく会いに行く人の居ない張り合いの無さもある。

大混雑に脚色されてはしまうが、故郷への道は高速道路有り高原のワインディングロード有りタイトな山間路有りと所謂ドライビングプレジャーを満喫する事が出来る。そして意外に思われるだろうがシトロエンのクルマは結構スポーティなのである。陸の巡洋艦と形容される通り高速で快適に目的地に向かう巡航性能は期待通りだが、実はタイトなワインディングも結構得意である。ハイドロの足回りと強力で安心感のあるブレーキと剛性感の高いステアリングはミドルシトロエンに共通する美点だと思う。さらに言うと、スモールシトロエンの金属バネのサスセッティングの良さも以前ZXで実感した。

先代から変わって低速域では表示されなくなった瞬間燃費計を良い事にガソリンの浪費に目を背けてフラットアウトすると、軽々と6000回転を超えるエンジンは先代よりチューニングが進んだのか回転が軽い。相変わらず低回転でのトルク感が乏しく、発信加速でガスペダルの開度が大きく燃費に悪いのは残念であるが現行のC5ツアラーもやはり、嬉々とワインディングを駆け抜けられるクルマである。大きなボディも意外に車両感覚がつかみ易く運転が楽しい。背もたれの上部を独立して調整出来る快適な皮シートの表面が滑りにくいのも無駄な疲労も感じず目的地に到達出来る美点の一つである。

Uターンのピークという報道に覚悟の帰路であったが、通信機能を持ったカーナビゲーションの渋滞考慮ルート探索の賜物か実際に混雑が少なかったのかは定かではないがUターンラッシュと言う言葉とは裏腹に平時とさほど変わらない時間で東京に着いたのであった、ラッキーである。もっとも、そろそろ仕事はUターンラッシュして欲しいと願うのが本音である。



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