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2010年6月16日 色香に惑う。 [カメラ]

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PENTAX 645D DFA645 55mm

ともあれ我らが岡田ジャパンは勝ち点3を手にしてくれた。
日本代表の久しぶりの勝利が、予選リーグ突破へ首の皮一枚繋げてくれた。不安だらけだが先日の「はやぶさ」の様な奇跡的な躍進の勢いを期待する小市民なアタシである。

日本経済にも勢いがついたのか、結構高価なPENTAX 645Dはそれなりに売れているようである。何故か相変わらず景気の流れの外に淀んでいるアタシには、BBS等の購入報告は驚異的である。

新製品のデジタルカメラの話題は当然画質について盛り上がる。問題はここだ、現代主流のデジタルカメラの写真をそのままで表示出来るディスプレイは無い。一般的に入手しやすい表示最大解像度は所謂フルハイビジョンつまり1920X1080が基準であろう。たったである、15inも100inもそれは変わらない。しかし例えば645D横位置写真は7264X5440もある、ようするに横1920に切り取った一部分を見るか、1920ピクセルに間引きされた絵を見るかしか無い。正しい写真の観察は、すなわちマメなスクロールである。

ディバイスに依存する色なのだ。デジタルの色は出力ディバイスによって変化してしまうのである、正しく無ければ、性能が悪ければ、あっさりと色は変わるのである。色の評価は困難を極める。カラーマネージメントと言う考えが唯一の解決手段なのだ。キャリブレーションする事で性能を維持し、誤差の補正値であるICCプロファイルを運用する事でディバイスごとの変化を最小限にするのである。ホームユースであれディスプレイやプリンタをカラーマネージメント下におくのは必須なのだ。

基本となる約束事は色域を設定する事から始まる。静止画のばあいsRGBとAdobeRGBが主流となっている。CRT時代の色域であるレガシーなsRGBはJMPAカラーのような印刷標準色域に足りない為AdobeRGBがプリプレスのスタンダードである。ただWeb用途にはsRGBと言う事になるのだが、これは世の中にある多くのディスプレイがAdobeRGBはおろかsRGBの色域すら満足に表示出来無い事を物語っている。まず24bitおよそ1670万色の表示能力が写真のような連続階調の表示には必要であるがそれを満足出来ないモノもある。色域、色数、ガンマカーブ等乱暴に言ってしまえば安いものは性能も低い、キャリブレーションによる性能維持も期待出来ない。これはプリンタにも言えてしまうのである。

新型カメラを買って画質に疑問を持つヒトがいる。そのほとんどはプアな環境のせいだ、と思う。緑色について言うヒトがいる、それはAdobeRGBに対し顕著に緑の領域が狭いsRGBすら表示出来ないチープなディスプレイで見ているのではないか?

デジタルカメラに注力する一点豪華主義は意味を成さない。そう日本のサッカーと同じく組織力なのだ、とこじつけてみよう。

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