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2010年3月13日 幕間の評判。 [カメラ]

CP+.jpg
Panasonic LUMIX FX-500

カメラショウに行って来たのである。昨日の事であるが。

自嘲的な笑いを誘う数字の並ぶ確定申告も終わり、春を告げる恒例行事のカメラショウに赴いた。幾度も言っているが、今年からCP+と称しパシフィコ横浜での開催である。ヨコハマという街は好きな所である、外国の文化を日本の日常で再構築した空気感が好きだった。無論旧日活アクション映画の影響も多々である。

ただ、いつも楽しい中華街で驚くほど安価に満腹する食事を摂りながらも違和感を覚えるのが、ヨコハマを写真の街にしようとしている事である。下田出身で江戸で狩野派に学んだ写真の開祖下岡蓮杖が日本初とも言われる営業写真館を開いた事に由来しているのであろうか良く耳目に触れる。今回のカメラショウの開催もその流れなのだろうか『広がるフォトイメージングの世界をヨコハマから』とわざわざヨコハマの文字を太くしたキャッチコピーも付いている。

東京に集中させる必要は確かに無いのであるが、参加の規模が大きく観光を兼ねたバイヤーたちが入場者の大半を占めるフォトキナやPMAとは異なる日本の”カメラショー”は東京の利便性を優先させるべきであろうと思う。地方からの来場者にパシフィコ横浜は親切な立地なのだろうか。

どのような問題でPIEが解体されCP+となったのかはエンドユーザーには知る由もないが、はたして参加規模の小さい展示会であった。経済環境の影響も当然あるのだろうがともかくカメラメーカーの参加すら少ない。用品など周辺機材などの出品は絶滅状態である。つまり、つまらないのである。ブースを巡る楽しみは無いのであった。

毎年今年こそはと思いつつ結局入場するのが昼過ぎとなり、さらにあちらこちらで知人とのお喋りに時を費やし全てを見る前に閉館を迎えるのが常であった。だが今回は蛍の光をBGMにしつつも取り敢えず一周出来たのである、ブースが少ないから。そしてお喋り相手の一人の、ある用品メーカーさんは来場者が少ない事を言っていた。閑散とも表現出来る会場に納得出来る感想である。噂された新機種が登場しなかった事もあってか広大なキヤノンやニコンのブースも例年ほどの賑わいではない。

開催前日に645Dを発表したPENTAXはメインストリートから外れた場所で独自の人気を示していた。会場案内図によると通路を挟んでPhease OneやH4Dと向かい合っている事もあって同業者たちでの賑わいを予想したのだが、所謂プロゾーンは一段と人気が無いのである。出展者が少ないので言わずもがなであるが、そういえば入場パスはビジネスと一般の学生、会社員、その他しか選択肢が無いのである、商売道具の吟味に集まる職業写真家は想定されてない為かブースに担当者も殆どおらず寂れた観光地のようであった。比較的小さなPENTAXのブースだがそう言ったら去年より大きいのだと言い返された。なんにしろPENTAXやシグマ、リコーといった所はブースのデザインがいつも良い。

会場の出口付近には、いつもの用品カタログが山積みされているのだが掲載されているメーカーの殆どはこの会場で見る事は無いのである。なんとも開催意図がつかめないショウなのだ。6月にまた別団体のショウが計画されているらしいのだが、そちらも足並みは揃っていないようである。

大義をかざして一般庶民を置き去りにしたまま空滑りしている様は何処ぞの政権与党のようと揶揄するのは、穿った目線だろうか。

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