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2010年2月16日 定期健康診断。 [クルマ]

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PENTAX Optio S5n

猫のベッドと形容出来る我がC5である。
なるほど猫は高い所を好みかつ優位性を保とうとする為か、クルマ周りで所用を行おうとすれば、件の猫ちゃんはクルマのルーフに駆け上りニャアと一声かけて来るのであった。

そんな近況報告のCitroen C5ではあるが、早くも1年が経過したのであった。いや正確には2008年のクリスマスに登録されて年の瀬ぎりぎりに納車されたのだから正直に言うと14ヶ月ちかくか。不況を反映する様に驚くほど走行距離は少ないのだが、少々遅めの12ヶ月点検に出した。思えば所謂1ヶ月点検もズルズル次期が過ぎてから出したのだったから間隔的にはまぁ合っているのだろう。

シトロエン社のクルマに乗り始めてほぼ四半世紀である。世間で喧伝されているほどには壊れないと自分では思っているのであるが、あの程度のクレームで大騒ぎのトヨタなどに乗っていたら味わえない波瀾万丈には事欠かず、さらに冷静に考えると走れない時間と購入費以外のお金がやや多かったかも知れない。

3台乗ったホンダから乗り換えた初めてのシトロエンはBX16TRSだった。樹脂パネル多用のボディで自動車とは思えないインテリアを包みハイドロニューマチックで快走するクルマである。実に良いクルマで、シトロエン以外に興味を失わせ今日までミドルシトロエンを乗り継がせた原点であったがエンジンの回転数や油温、水温の変動に神経の休まらないクルマだった事も内緒には出来ない。

当時の輸入元でありディラーの西武自動車は良質な車載工具を付属していた、軽い樹脂のボンネットフードを開け飾り気の無いエンジンに対峙する事はユーザーとしても日常だった。時を経て先代のC5の大きく重いボンネットフードはダンパーで支えられていた、しかしエンジンルームは化粧カバーで覆われユーザーのアプローチをやんわりと拒絶しているのだった。ただダンパーや化粧カバーが物語る様にユーザーがボンネットを開ける事は織込まれていたのだろう。

さらに大きくなった現行C5のボンネットフードにはダンパーは無い。エンジンルームを覆うカバーも僅かだ、逆に先代から見られた車体底部のアンダーカバーは面積を増やしフラットに覆われている。つまり、ユーザーのボンネット内へのアプローチは無用としているのだ。確かに日本では認可が下りずに使えない一部を除けばクルマの情報は運転席のディスプレイで確認出来るのである。そして物理的作業が必要になった時は、やはりこれも日本は非対応なのだが、センターコンソールのボタンを押すだけでテレマティクスによってサービスマンが急行してくれるのである。電子制御とメンテナンスフリー化された機械でクルマは進化しているのだった。

果たして我がNewC5の検診は、レキシアと呼ぶダイアグノーシスでの異常も無くオイルを換えて午後には受け取る手はずであった。

伝統は守られたと言うべきであろう。サービスマンから追ってかかって来た電話は2〜3日の追加入院加療を伝えるものだった。ATオイルが滲み漏れているのが発見されたのでシールをし直すのだと言う。原因としては液体のシーリング材を使う構造と製造時の組立不良によると推測された。思えば我がNewC5は納車時にアンビエントライト自体の不良、サイドミラーカバーの内側の深い傷といった製造時と思われるエラーを抱えていた。パーツ単位のクルマの進化も組立時のヒューマンエラーで打ち消されるのであった。

相変わらずしょうがないねぇ、などと毒づこうともそんな不満は最初の角を曲がる頃には雲散霧消する走りの魅力を持っているのがシトロエンなのである。こうして懲りないシトロエンとの生活は続いていくのであった。

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