SSブログ

2009年11月24日 藁をもすがる。 [日常]

torinoichi09.jpg
PENTAX K20D DA10-17mm

二の酉であった。
悲惨な火事のニュースが続くが今年は二の酉までの年なのである。もっとも干支を日付に当てて数えるのであるから、三の酉の年と火事の多さの因果関係はあくまでも俗説と言う事なのだろう。

年を取ると一年が早いのは印象的な出来事が少ないせいらしい。と言う事で、Mrオバマが大統領になり我が家の洗濯機が壊れた一の酉や金融危機をまだ他人事に感じていた二の酉からあっという間に今年の二の酉である。

去年は東京メトロ日比谷線にタイムマシンを想いながら浅草は大鷲神社に詣ったのであったが、今年は思う所有って久しぶりに新宿は花園神社である。花園神社の鳥居を遠目にメイドさんの露店を横目で見ながら人ごみに揉まれるのである、なにしろ60万人もの人出と言うのだから。

酉の市と言えば縁起物の熊手である。全体に小振りになっている様な気もしなくも無いが景気良い拍子木と手拍子の音の中心には巨大な熊手と微笑む顔がいるのである。大きな熊手で更に多くの福を掻き込むのであろうか羨ましい限りである。先述したように去年は少々他人事だった不況の大波に、今年はまともに飲み込まれてしまったアタシである。やや不幸を掻き込んでしまった去年の熊手を納め、商売繁盛千客万来を目論んでフィッシュアイズームごしに品定めをするのであった。

無職と同義語であるフリーカメラマンのアタシが購入出来るのは随分と小型のモノである。掻き込める福も少ないかも知れないが,米俵に招き猫が乗った飾りのついた熊手を選んだ。溺れるものは藁をもすがるという表現はここで使うのだろう、小さな熊手を見ながらそう思った。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0