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2009年10月28日 どっしりとしっとり。 [お気に入り]

kasutera.jpg
PENTAX K20D DA35mmMacro ltd

カステラである。
お気に入りの食べ物を記するのも随分と久しぶりなのである。勿論お気に入りが無くなった訳でも何も食べていない訳でも無い事は当然である。ただ食欲が写欲を勝ると言うのか、つい食べる事優先で写真を写していなかったのであった。けっしてカメラマンの本分を忘れた訳では無い・・・・と、弁解はしておこう。念のために。

で、長崎は 松翁軒 の『五三焼カステラ』である。頼んで長崎からお土産で買って来てもらったのである。熨斗のついた大層な箱に納められたやや高級なこのカステラは当然うまい。

長崎カステラと言えば 福砂屋 の人気が先行するであろう。味も確かに間違いが無く、カステラのおいしさを堪能出来る。が、アタシは 松翁軒 を指名するのであった。理由は単純である、長崎でしか売っていないからである。惜しむらくは 福砂屋 は人気と規模の大きさ故か全国何処でも買えてしまうのである。すぐ入手出来る事は歓迎すべきでは有るがもはや長崎カステラの商標をつけたおいしい定番和菓子である。

お土産は字の如く、その土地でのみ手に入れるものと規定したいのだ。勝手な解釈であるが。

幼い頃出張から帰った父親の傍らで旅装を解くのをワクワクしながら眺めていた。旅行鞄の中から取り出されるお土産の包みは何よりの楽しみだったのだ。そして今日はこの松翁軒の五三焼カステラを開けるのであった。カステラはズッシリと重いお菓子である。そして幾重かの包装の先にポルトガル生まれのこの菓子はしっとりと艶をたたえて現れるのである、馥郁たる香りとともに。卵黄と砂糖を増やして焼き上げられる五三焼カステラはより深くカステラを堪能出来る。つまりよりウマイ。

ところでカステラの一切れの厚みは難しいのである。商品撮影時などに厳密な寸法を設定しているメーカーもあるのだが、カルピスの正しい希釈濃度と並んで難題であった。その厚みや濃度が人格を見透かされてしまう様な気がするのであった。

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