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2009年10月24日 露出と受光。 [カメラ]

orion.jpg
PENTAX K10D FA35mm

昇るオリオン座の写真である。
先日のオリオン座流星群の極大日とされるころ玄関先でお手軽に撮ったのである。30秒も露光すると真っ白に飛んでしまう都会の空に肉眼でも写真上でも流星を見つける事は残念ながら出来なかった。

高校生の頃まで天体観測は趣味だった。漆黒の空間に浮かぶ土星の輪のカッシーニの空隙や大きな流星痕など夜の空には驚く事がいっぱいだった。そして当然カメラを空に向けた。被写体は宇宙である。カメラを固定しシャッターを開く、長いときは何時間も露光を続けるのだ。深い群青色の空に何本もの様々な色の星の日周運動が記録されるのである。ガリレオを疑いたくなる程空が動いているのだった。

それにしても撮像素子の感度は大したものである。肉眼では見えなかった星も写っている。もっとも近眼に乱視に老眼まで加えた今、肉眼もいささか怪しいと言わざるを得ないのであった。

用途に応じてフィルムを選択したのとは異なりデジタルカメラはその一台で完結である。フィルムが高感度を手に入れる為に大きな銀粒子を必要としたようにデジタルカメラも増幅によるノイズの発生を抑える為には多くの光を受ける事の出来る大きなフォトセルが必要な事には違いが無い。画素数の向上は即ちノイズの低減技術の進化でもある。

相次いで発表されたニコンとキヤノンのプロモデルは見た事の無い様な桁数の感度で撮影ができる。実用的か否かは別として、まさに新次元である。闇夜のカラスを写せる様になるのも、そう遠くは無い。ただ技術が進む程に夜空は明るくなって行くのであった。



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