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2009年10月15日 タイミングと誤解。 [カメラ]

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PENTAX K10D SMC-P M*300mm

朝の情報番組は、羽田空港ハブ化発言の国交大臣発言への千葉県知事の怒りのその後を伝えていた。
ハブ空港の必然性と羽田のハブ空港化という話はもう随分昔から言われていたように記憶しているのだが、大臣の発言のタイミングからか千葉県や成田市は不快感をあらわにしたのだった。とりあえずは昨日午後の会談後の笑顔の会見で一応今回の事は”政治的”に手打ちをみたようである。

地団駄を踏みながら怒りの会見をした千葉県知事の口からは「ィヨシカワくーん」という台詞が聞こえて来たような気がしたのはいささか不謹慎なアタシである。

羽田の過密化という事で何故か遠くはなれた千葉の真ん中に東京国際空港を作った、おそらく安保闘争に乗り遅れた世代の学生運動も巻き込んで成田空港闘争は大きな、そして長い事件となった。まさに学生運動過ぎ去りし平静の中大学生だったアタシたちも三里塚という地名は日常的なものだった。あんなに多くの犠牲を払った成田新東京国際空港は、でもやっぱり遠くて不便なのである。そして30年を経て沖合に拡張を続ける羽田に対しいまだ解決しない成田は八方塞がりなのではあるまいか。

八方塞がりと言えば、例のタイミングの良いKY発言のCEOが率いるHOYAのPENTAXである。またぞろ35mmフルサイズDSLRの噂が出回っている、再来年発売と何とも時機を逸した噂話である。ともかくアタシを含めだらしない現行機種に失意のユーザーたちは噂話に夢を見るのである。噂と行っても想像力を豊かに作り上げられた夢のカメラが登場する訳では無いのだが、その後現れる実際の製品は驚くほどがっかりする後ろ向きなモノが続いている。噂の通りの商品化をすればベストセラー間違いないのではと毎度大きく頷くアタシなのである。

K-7はイロイロ間に合わなかった事が有るそうだが、何にしろ期待はずれだった。K20Dからの正常進化は望めなかった。デジタルカメラでありながらコンピューターとの連携を考慮していないなど理解し難いコンセプトである。小型化という呪縛を始めとする誤ったマーケティングはユーザー層を狭め性能の向上をスポイルしている。それは期待の645 Digitalにも不安をもたらすのだ、製品化のタイミングは既に逸している。あと望むべくは価格と性能である、が、最上の性能を目指すべき中判デジタルカメラの背面モニター下の一等地にJpegのカスタムイメージの操作ボタンを配置するようなデザインには不安と疑問を抱かざるを得ないのである。次いで出る645のレンズは超広角系である、ウチのユーザーは風景写真が多いからとメーカーはすぐ言うのである。動きの有るものが撮れないという不満の裏返しとメーカーは理解すべきであるのに。

カラーオーダーがユニークなK-xはある程度のセールスは記録するかもしれない。しかし小型化は高精細なEVFを搭載したミラーレス機が、APS-Cサイズセンサーは上級コンパクトカメラへとなりつつ有る時にK-7とK-xは、今ユーザーが求める機種と言えるのだろうか。早晩一眼レフは再び35mmフルサイズがスタンダードとなるだろう、EOS 7DやD300sのように望遠域での焦点距離のファクターを生かした高性能機を別として。そのどちらも持たないPENTAXにとってこのままの製品展開では終点が見えてしまう。

時代は変わって行くのだから大きな舵取りをしなくてはいけないタイミングが現れるのだ、何事にも。

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