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2008年10月6日 浮世離れと青山通り [クルマ]

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PENTAX Optio s5n

さてさて、早くも十月も一週間を経過して行くのである。
我が愛車CITROEN C5(初代)の去就のタイムリミットである年末に向け時間は加速して行くのであった。
アインシュタインの相対性理論以来時間の概念は不変なものでなくなったとは言え、アタシの時間は金銭と言う係数を絡めながら過ぎ去って行く。

そんな訳で、以前示した選択肢の中の、最有力候補(もはやそう言ってしまおう、自らを鼓舞する為に!)である新型C5のデビューフェア中のディーラーにイソイソ出向いた事は昨日記した通りである。いや、ワクワクしながらであった、しかも足早に。

試乗用に用意されていたクルマは3Lセダンであった。つまり、リアクオーター周りのぽってりしたデザインを嫌ってブレークをあきらめた我が初代C5ベルリンの紛う事なき後継車種である。それまでのシトロエンは車名が継承される事は無かったのであった。とはいえ目出たくC5を襲名した新型であるが寸法的には別車種なほどでかくなったのだ。ただ、シェイプアップした筋肉質のボディ(これがドイツ車ポイ要因か)のせいか、さほど大きさを感じないのである。しかも、佇まいと言うか肌触りは慣れ親しんだシトロエンそのものであった。

おろしたてのクルマ故か先日の広報車に比べると明確に皮シートは硬かった。もっとも走り始める頃には馴染んでいたのは順応性の高いアタシのお尻というよりシトロエンだからであろう。ステアリングホイールはアタシの初代とは異なり、何となくBXを彷彿させる断面のもので切れ自体もより軽く滑らかだった。アタシのにはまだ付いていなかったアイシンの6ATは実に滑らかに走るのである。排気系チューンで多少パワーアップしたエンジンとは言え初代と同様に低速トルクが不足気味のセッティングなのに新型は思いのほか軽く走り始め、そして何より静である。しっかりしたボディとプラスの付いたハイドラクティブ3はより一層スムースに、そしてまさに魔法の絨毯の乗り心地を味合わせてくれるのだった。

実に良いクルマなのである、このクルマを選ばない理由は無いのである。株価下落や経済不安、私を悩ます事なんて試乗コースのここ青山通りでは現実感が無いのであった。なにしろ前を走るのはR8、左に停止しているのはF430だし対向する5台に1台はスリーポインテッドスターが輝いているのである。浮世離れである、感覚も新型C5の乗り心地も。気は大きくなるのだ。

もはやこの新型C5を次期主力戦闘機として導入しよう。と、滑らかに走る試乗車のステアリングを握りながら思った。しかし現実は速度計の中心のマルチファンクションディスプレイにあったのだ。ドライブコンピューターは平均燃費の5.8km/Lの数値を表示するのである、無論下ろしたてのクルマで極短距離の試乗用途である事は考慮すべきであろうが、ホンダの新インサイトの目標燃費はいくらだったか。悩みは振り出しに戻るのである。どーするアタシ。


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