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2008年7月24日 ウナギの受難の日 [日常]

kabayaki.jpg
Fujifilm S3Pro AF-S28-70mm

土用の丑の日。
日本国民が広く鰻を楽しむ日である。少々値の張るごちそうを奮発する理由付けをする日とも言えなくも無いが、暑さが本気になる此の時期栄養価が高い鰻を食するのは理にかなっていると言う事である。食欲減退や夏バテに効くビタミンBなのである。もっとも、鰻特に蒲焼きってヤツはその存在だけで十分食欲増進効果を実感しているのだ。諸説有るものの、夏場の売り上げ不振に悩んだ江戸の鰻屋が博学で知られた平賀源内に依頼した結果『本日丑の日』という名コピーが生まれ、土用の丑の日に鰻と言う習慣を創設した事が元祖であるらしい。

見事である。
コピーライターとしてクリエイティブデレクターとしての平賀源内の手腕も見事であるが、丑の日の鰻を全国展開した江戸の宣伝システムにも感服なのである。が、現代にあっては鰻を食べる日が土用の丑の日と意味合いがひっくり返っている気がしますな。

テレビCMで『土用ってなぁに、丑ってなぁに』と歌っています。アタシもご幼少のみぎりには確かに謎の日であった。まあ丑ってのは十二支に有りますんで理解の範疇では有ったのだが、土用は何の事やら解りませんで、土曜日で丑の日という何年かに一度くらいの組み合わせの貴重な日なのかと思い込んでいたのである。また、よく近所の年寄りに注意された土用波というのも、土曜日にやってくる伝説の大波、そう映画にもなってるビッグウェンズデーみたいなものかとドキドキして聞いていたのである。イマジネーションは拡大して行くのであった。

そんなこんなを思い出しながら、朝近所のご贔屓の鰻屋の前を通ると普段より早くから仕込み中である。軒下にはしっかり『本日土用の丑の日』の張り紙が、アタシもしっかり丑の日モードである。
今日は早めに帰って鰻のはずであった。
しかしそんな時こそ仕事が押すのである、少々遅くなった帰り道、昼食も食べる時間がなかったアタシの目に飛び込んだのは、本日土用の丑の日の張り紙に変えて、閉じられた木戸にはられた『本日完売』の張り紙であった。
無惨である。


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emuzu

うっ~っ、、、、まだ食べてない^^
by emuzu (2008-07-25 20:31) 

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