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2008年7月17日 PENTAX K20DとMレンズ [カメラ]

m20monophoto.jpg
PENTAX K20D SMC PENTAX M20mm
pentax_m20.jpg
ペンタックスMレンズである。
もう、30年近く前のレンズであろうか、購入した頃を忘れてしまうくらい昔のレンズである。
アタシがKマウントの35のレンズを整え始めた時は、ペンタックスレンズはMの時代だった。

小型軽量のお株を奪ったオリンパスに対抗しペンタックスはMシリーズカメラと共に、レンズラインナップもMに変わって行ったのであった。とにかく小型軽量を第一に作られたと思われるレンズ群である、性能に関してはタクマーや初代Kレンズより退化してしまったレンズも結構見られたのである。M40mmという一眼レフ用元祖パンケーキレンズを用意するまでもなく、このM20mmやM28mmも十分に薄いのである。もっとも、角形のカッコイイ専用フードを装着すると絞リングやヘリコイドの操作が正直しにくいと言ういささか本末転倒の小型化である。

造り自体は時代性か実に丁寧で高い精度で組み上がっているのである。カメラボディもMXなど実に精緻できちんとシステムカメラとして出来上がっていた、レンズもゴムローレットと金属部のマッチング、手間のかかる研削によるヘリコイドリングのアクセント。現代のペンタックスレンズに望めない、ガタのない滑らかなヘリコイドと絞リングの作動、操作性を向上する為であろうやや径を増した絞リングや枚数は少ないもののきちんとした絞の形状など、小型化にも気合いが入っていたのであった。

なにしろ、ビジネス用アタッシュケースサイズ程度のゼロハリバートンにワインダー付けたLX2台にレンズ10本入れて運べたのである。きちんとした小型軽量は意味が有るのであった。余談であるが、あの幻のMZ-Dが公表された時その小型軽量を求めて報道屋さんたちから予約が入ったと聞いた。これもスペックがきちんとしていたからだ。

そして、このM20mmなのであるが、あまりパッとしない写りのMレンズ群にあっても特に良く無い印象であった。他のレンズに比して甘いので購入後すぐ点検に出した覚えが有る、前玉が小さいせいか周辺光量も不足気味である。したがって使用頻度の低いレンズであった。

DAの時代になり、待望の焦点距離とも言えるDA21LtdがF3.2なんていう、全く後ろ向きなスペックで登場してしまったのである。まさに、ハァ?である。M20mmとおなじやないか〜とツッコんでしまったのである。

そこでK10DにM20を装着したものの、フィルム時代の欠点が誇張されたような写りであった。やはり、DA21Ltdを買わざるを得ないという図式であったか。
ペンタックス計ったかである。

ところがである、最近になってネット上に高評価のインプレッションレポートを見つけたのである。ホントかよである。
そこで騙されたと思ってK20Dで撮ってみたのである。
はたして、である。最高では勿論無いが十分なのであった。およそ30年の時が止まったのである。

30年前のような写真を撮ろう、モリヤマやトウマツやフカセたちに憧れていた頃のような。
周辺を焼き込んで周辺光量不足を強調しよう。粒子をのせようあのフィルムのように。そしてモノクロでプリントしよう、印画紙ベースの用紙に。
写真は楽しいのである。


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