2022年12月29日 眠り猫。 [日常]
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眠り猫は我が家の『福』ちゃんである。
ちなみに彼がふっかりと身を沈めているのは我が膝の上だ。運動不足に加齢も加わってすっかり細くなった太腿の上にその巨体を器用に位置しているのである。
それが当然というかのように、彼は飛び乗ってくるのである。定位置たる膝が不都合な場合、つまり足が開いているとか組んでいる等々の睡眠に適さない際には、取り敢えず彼は腹部側にずっしりと身を委ね足がそろうのを待つのである。図々しいヤツと少し思うのだけれど、この省エネのご時世、肌触りのいい湯たんぽだぞと、無言で彼は正当性を主張しているようである。
ひざ掛けをうまい具合にかけて小さくイビキはかくは寝言を言うはと、恐らく熟睡だ。幸せそうでなにより。とは言え、こちらにも都合があるのだ。例えば生理現象だ、幸せそうな彼の寝顔に向かって小声で「チョット、ゴメン」と、何故こちらが遠慮がちにと思いながら、声をかけることになる。
驚くほど機敏に彼は反応し飛び降りてくれる。さすがは猫である。恐らく吉良邸に控えた家臣たちがこんな寝起きであったら赤穂浪士はさぞや苦戦したに違いない、と一人納得するのである。
ところが、見事に跳ね起きた猫は、いつも、何故か、トイレに向かう我が歩みの先を先導するのである。しかも悠然と。急いでいるのだ、幸せを享受した君の寝顔に遠慮して限界に達したこちらの事情を汲んでほしいのだ。何度繰り返そうが、今日もまたマイペースな彼にその危機感は伝わらない。
それが当然というかのように、彼は飛び乗ってくるのである。定位置たる膝が不都合な場合、つまり足が開いているとか組んでいる等々の睡眠に適さない際には、取り敢えず彼は腹部側にずっしりと身を委ね足がそろうのを待つのである。図々しいヤツと少し思うのだけれど、この省エネのご時世、肌触りのいい湯たんぽだぞと、無言で彼は正当性を主張しているようである。
ひざ掛けをうまい具合にかけて小さくイビキはかくは寝言を言うはと、恐らく熟睡だ。幸せそうでなにより。とは言え、こちらにも都合があるのだ。例えば生理現象だ、幸せそうな彼の寝顔に向かって小声で「チョット、ゴメン」と、何故こちらが遠慮がちにと思いながら、声をかけることになる。
驚くほど機敏に彼は反応し飛び降りてくれる。さすがは猫である。恐らく吉良邸に控えた家臣たちがこんな寝起きであったら赤穂浪士はさぞや苦戦したに違いない、と一人納得するのである。
ところが、見事に跳ね起きた猫は、いつも、何故か、トイレに向かう我が歩みの先を先導するのである。しかも悠然と。急いでいるのだ、幸せを享受した君の寝顔に遠慮して限界に達したこちらの事情を汲んでほしいのだ。何度繰り返そうが、今日もまたマイペースな彼にその危機感は伝わらない。
2022-12-29 23:28