2022年8月29日 新しい、大きくて立派なシトロエン。 [クルマ]
Apple iPhone 8
CITROEN C5 Xである。
東京都現代美術館で日本仕様の発表会があったのである。きっと、本国では旧PSAのブランドがルーブルなどで発表会を行うのに倣ったのだろう。
かつての輸入車の導入時差から思うと、随分早い日本発売である。中国製造が功を奏しているのかもしれない。
シトロエンのフラッグシップという事で、46ページもある立派なカタログに載っているラインナップは3種。選べる色は4色。基本的にはフル装備。幸いなことに、ディスプレイが小さくなったり、機能が制限されたり省かれてしまったりといった、今までの日本仕様とは異なりほぼオリジナル通りのようだ。
キレイなクルマだ。けれど、C5 Aircrossもそうだったように、中国市場に随分前から導入されているせいか見慣れてしまい、実車を目の前にしてもあまりトキメかない。SUV的ニュアンスの車高がもっと低ければもっとカッコイイのにと思う。
ブルー以外を選択すると7万円台から9万円台の有料オプションとなるカラーを纏ったエクステリアは、シトロエンらしい、少し変わった唯一無二と彼の地でのインプレッションは共通している。しかし正直なところ、傍で見る印象は我がC5 tourerとあまり変わらない。ただ”サルーン”ではないのに絶妙に柔らかなリアシートの広大な足元や、”ワゴン”ではないのに、ロールスクリーン式がハードボードのトノカバーになってしまったのは残念な、荷室のたっぷりな奥行きがこのボディに纏められているのは素晴らしい。
内装のカラー&マテリアルは日本人デザイナーの手によるものだ。彼女の説明によると、シェブロンが連続するステッチをはじめ内装各素材の表面加工に実に緻密なデザインが施されているのである。例えばコンセプトカーCXPERIENCEの内装の『柔らかい木』を再現したC5 Xの木調加飾の、その表面の細かなパターンは、それを拡大し、パーフォレーションと呼ばれるベンチレーション用の穴によってシート表皮の柄をなしているのである。
ハイドロニューマチック(ハイドラクティブ)の完璧な現代的解釈という”アドバンスドコンフォートアクティブサスペンション”装備は3車種のラインナップの頂点のPHEVのみだ。つまりシトロエンが売りたいのはPHEVということなのだろう。早晩それは完全なBEVに置き換えられるのだろうけれど、充電インフラが不安な日本ではPHEVが最適解と思われる。そして高価ではあるけれどC5 XのPHEVの価格設定は、その内容からすると所謂バーゲンプライスだ。
アバンギャルドとかデカダンスとかの修飾語が消えて、良く言えばシックな新しいビッグシトロエンだ。ただそれは、なんとも地味に感じてしまう。そもそも赤のボディ塗色が選べないことは何とも残念だ。もっとも、それは買えない事の良い言訳になっている。
かつての輸入車の導入時差から思うと、随分早い日本発売である。中国製造が功を奏しているのかもしれない。
シトロエンのフラッグシップという事で、46ページもある立派なカタログに載っているラインナップは3種。選べる色は4色。基本的にはフル装備。幸いなことに、ディスプレイが小さくなったり、機能が制限されたり省かれてしまったりといった、今までの日本仕様とは異なりほぼオリジナル通りのようだ。
キレイなクルマだ。けれど、C5 Aircrossもそうだったように、中国市場に随分前から導入されているせいか見慣れてしまい、実車を目の前にしてもあまりトキメかない。SUV的ニュアンスの車高がもっと低ければもっとカッコイイのにと思う。
ブルー以外を選択すると7万円台から9万円台の有料オプションとなるカラーを纏ったエクステリアは、シトロエンらしい、少し変わった唯一無二と彼の地でのインプレッションは共通している。しかし正直なところ、傍で見る印象は我がC5 tourerとあまり変わらない。ただ”サルーン”ではないのに絶妙に柔らかなリアシートの広大な足元や、”ワゴン”ではないのに、ロールスクリーン式がハードボードのトノカバーになってしまったのは残念な、荷室のたっぷりな奥行きがこのボディに纏められているのは素晴らしい。
内装のカラー&マテリアルは日本人デザイナーの手によるものだ。彼女の説明によると、シェブロンが連続するステッチをはじめ内装各素材の表面加工に実に緻密なデザインが施されているのである。例えばコンセプトカーCXPERIENCEの内装の『柔らかい木』を再現したC5 Xの木調加飾の、その表面の細かなパターンは、それを拡大し、パーフォレーションと呼ばれるベンチレーション用の穴によってシート表皮の柄をなしているのである。
ハイドロニューマチック(ハイドラクティブ)の完璧な現代的解釈という”アドバンスドコンフォートアクティブサスペンション”装備は3車種のラインナップの頂点のPHEVのみだ。つまりシトロエンが売りたいのはPHEVということなのだろう。早晩それは完全なBEVに置き換えられるのだろうけれど、充電インフラが不安な日本ではPHEVが最適解と思われる。そして高価ではあるけれどC5 XのPHEVの価格設定は、その内容からすると所謂バーゲンプライスだ。
アバンギャルドとかデカダンスとかの修飾語が消えて、良く言えばシックな新しいビッグシトロエンだ。ただそれは、なんとも地味に感じてしまう。そもそも赤のボディ塗色が選べないことは何とも残念だ。もっとも、それは買えない事の良い言訳になっている。
2022-08-29 23:10
Facebook コメント