2014年9月29日 中くらいの存在感。 [カメラ]
Panasonic LIMIX FX-500
PENTAX 645zである。
先週末いつものAPA内でのお触り会はPENTAX 645zとそのテーザーソフトであった。
リコーイメージングつまりペンタックスはAPAの賛助会員であってAPA向けのプロサポートも行っている。とは言えペンタックスが製品のプレゼンテーションを行うのは初めてである。以前の内覧会もそうだった様に、この645zからはそうとうプロユーザーを意識しているようで、この日も中の人が大勢やって来た力の入りようは昔からの、判官贔屓な、ペンタックスファンとしては嬉しい限りなのである。
PENTAX 645zはそのレンズの写りやボディの性能はともかく、足りないものへの不安がプロフォトグラファーの選択肢から外される主因で、更に言えばプロが使っていないからプロは導入に躊躇するのである。総じてプロフェッショナルは心配性なのであり、みんなが使ってる安心感に心の平静を求めるのである。その意味で自らアマチュア向けと公言してしまうPENTAXを避けてしまうのは致し方ないのである。ただ隠れペンタックスファンはプロフォトグラファーの中にも意外に多く仕事以外の部分では憎からず思っているのはペンタックスのキャラクター故だろう。
この日は、その足りないモノの代表でもあるテザー撮影のデモを”誇示”した。他のメーカーでは所謂入門機すら可能なこの機能は何故かPENTAXではK20D以降出来ない事だった。データ入力装置でもあるデジタルカメラがコンピューターに”繋がれ”ない不自然さは勿論の事、多くのプロフェッショナルワークフローにおいてテザー撮影は必要不可欠であり、それはそれは便利なのに、なのである。数多のデジタルバックはカメラシステムとは完全に独立した装置として作られてきた、そのため操作をはじめデータ保存場所、電源供給としてコンピュータとの連結使用が必然だったのだ。発展途上故の小回りの効かない本来不便なそれがコンピューターを必要とするデジタルフォトには実は非常に有効な作業性をもたらしたのである。
IMAGE Transmitter 2というソフトウエアと645zの組み合わせが、必要十分か無いよりマシなのかはそれを必要とするシーンとフォトグラファーの感覚によるだろう、ただ今まで無かったものが有るのは間違いない。足りないものが一つ減った。とは言えカメラ内画像処理が16bitで無いこと、レンズシャッターやティルトシフトレンズが無いこと等まだまだプロフォトグラファーが心配することは多い。メーカーであるリコーイメージングには迅速な対応が急務であることを「思い知って」欲しいものである。勿論、この日もいくつか発覚した隠れペンタックスファンたちが望むペンタックスのキャラクターを忘れずに。
2014-09-29 19:20
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