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2011年4月23日 ディファレンススピリットNo5 [クルマ]

c5light.jpg
PENTAX K20D DA16-45mm

オート上海2011、つまり中国上海自動車展示会である。
漢字で表記したところで中国語になっている訳では無い、なんとなくそれ風、に見えるだけである。中国でのモーターショーと言えば北京であったそれの報道に見られるように、なんとも既視感に溢れた何となくそれ風のクルマが並ぶ会場を想像してしまうのは正直な所である。

主要自動車生産国である日独米のモーターショーは三大ショーと称される。しかし海外メーカーのきなみ不参加と閑散とした前回の東京モーターショーとは対照的にこのオート上海では日本車を始め世界中のクルマメーカーのコンセプト車や新型車のワールドプレミアが行われたのである。いまや世界最大の自動車マーケットである中国はつまりお金持ちなのである、面目躍如なのだ。

かわいい911のような少し生意気な新型ビートルのワールドプレミアがトップニュースであろうが、シトロエンもDS5のベールを剥いだのである。もちろん、こんな事なら丁寧に作っときゃ良かったと不遜な反省の今だに検索をたよりに内外からアクセスの続く摂ブログのエイプリルフール記事のスクープとは関係は無い。為念。

Cで始まる既存のラインナップのプレミアムバージョンが新DSシリーズである。C3、C4にはDS3、DS4があり、そして我がC5に対しDS5が登場した訳である。シトロエンの修飾語であるアバンギャルドを添付した新DSシリーズはそれぞれデザインは美しい、DS4は「年間でもっとも美しいクルマ」に選出されたと言う。このDS5も2005年のC-Sport Loungeコンセプトのデザインの量産版である、細部で現実的モデファイは加えられたとは言え面の造作がとても美しい。そんな所に我がC5との関連を感ずるのであるが、ここまでであった。

C5より大分コンパクトなDS5にはハイドラクティブサスペンションの設定が無いのである。かつてXantiaの修理代車で頻繁に乗ったZXでコイルスプリングのシトロエンの良さも十分納得してはいる、でもやはり、シトロエンはハイドロである。ベルヌーイの定理を祖とする水と空気と呼ばれるこの有機的な機構は今や電子制御でサスペンションに使われているのみではあってもその魅力は大きい。ましてやマクファーソン式懸架では失望である、先代C5に比して現行C5が一層しなやかさを増したのはWウイシュボーンになった前輪懸架も大きいと実感出来ていたのに、だ。

プレミアムバージョン?と疑問符を付けて斜めな視線で眺めてしまうのであったが、まさかよく似た、なんとなくそれ風のクルマって事なのか、と遠く中国を想うのである。

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