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2010年11月28日 秋の夜長はテレビに夢中。 [日常]

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PENTAX 645D DFA55mm

テレビドラマの話である。
まぁ自慢出来るほどではないが、テレビッコである事は自負している。テレビッコとはもはや時代錯誤の表現だろう、情報メディアは多岐に渡るのである、テレビに向き合う時間は減少しているのだ。幼き頃よく言われたテレビばっかり観ていないでから始まる小言は懐かしさの中に消えてしまった。とはいえ、エコポイント半減を前にテレビ売り場に長蛇の列とのニュースを観ると、リビングにおけるテレビの王座は安泰なのだと安心する。

テレビが家に”来た”と表現してしまう世代の、テレビ大好きなアタシであっても最近はテレビを観ずとも済んでしまう時が有る事は確かだ。魅力的な番組が少ないと思う、つまり面白く無いのである。例えばバラエティ番組は芸をしない「お笑い芸人」さん達が競う様に無機質な大声を張り合う演出ばかりだ。笑おうと意識しないと笑えないのは面白くする技が無いからだ。

不作ばかりだった夏の連続ドラマが終わりを迎え『塀の中の中学校』という単発ドラマが先月TBSで放送された。典型的なテレビドラマである。映画のようなスケールは当然無い、しかし脚本も演出も良かった。そして何より圧倒的な俳優の存在感を存分に堪能出来た良いドラマだった。やれば出来る子なのである、テレビは。

そして昨夜までの二夜連続でフジテレビで放送された『球形の荒野』もまた見事だった。松本清張の原作は恥ずかしながら未読であるが、太い万年筆で力強く原稿用紙に書かれた小説を想像させるスケールの大きなドラマであった。テレビドラマ的柔らかさが上手く挿入されているのは脚本の見事さなのであろう。実に重厚な俳優陣の演技と丁寧な時代考証そして感情移入を容易にする撮影と、実に気持ち良く昭和39年の空間に浸たる事ができた。メッセージを強調するつもりなのかラストの不自然な数カットで気持ちを削がれたのは僅かに残念だったがテレビはまだまだスゴいぞと納得するのである。

ただ、少し前TBSでは五夜連続というやたら気合の空回りなドラマがあった。『99年の愛』という100年に渡る日系移民の話である。番宣が頻繁であったし興味深いテーマに放送を期待していたのだったが、現在から物語の最初の時代へ飛ぶベタな演出とそこの人物に繋がりが無い不自然さに出ばなをくじかれた。その後も100年間のエピソードを盛り込まないといけないせいかご都合主義的唐突さで物語は進行して行くのである。伏線やサイドストーリーといったお楽しみは無い。俳優の息継ぎの心配をしてしまう不自然な台詞回しには感情移入どころか飽きがくるのである。さらに不自然なCGがより失望を誘い初回以降視聴する気力は萎えるのだった。しかもその後試しとばかりチャンネルを合わせてみると何故か演じている俳優も変わり物語の繋がりも読めないという何ともがっかりなモノだった。

まぁなどと思いながら今日もお気に入りのドラマ『獣医ドリトル』を楽しむ、結局テレビ好きの秋の夜長である。

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