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2008年12月21日 ドラマの秋終わる [お気に入り]

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これまた随分と間が空いてしまったものである。
ブログとは日歩更新と思うものの、つい時間を失ってしまうのであった。

もっとも、アタシのそんな怠惰な性格などモノともせず時は流れるものであり、お気に入りのドラマたちが最終回を迎えるのである。

『風のガーデン』は「倉本 聰」という記号で予想するまでもなく、重く美しいドラマだった。
倉本 聰の脚本は少々取っ付きにくいのである。俳優に語らせる台詞もやや古くさく感じてしまう事が正直多いのである。
ところが回が進むとともにアタシは中井貴一に、いやいや白鳥貞美になって行くのであった。恐るべき感情移入である。
死と言う絶対の終着に向かってドラマは進んで行くのであるが、それを実に丁寧なカメラワークで見せてくれる。文語調な説教臭い台詞も緒形 拳が”語って”くれるのである。アタシは安心して毎週富良野の住人になれるのであった。

何時もながら時間をかけてロケをした富良野の四季は美しく、登場人物はそこに何十年も住んでいるかのように自然であり存在感がある。病を自覚していたであろう緒形 拳はその世界で自らへあの重い台詞を語っていたのだろうと感慨もいっそうである。奥田瑛二の幽霊が時に現れるという、らしく無いストーリーは倉本 聰が年を取ったと言う事かと勝手に思うアタシであったが、平原綾香の美しい主題歌と素晴らしい映像、神木隆之介を始めとして見事な俳優たちのこのドラマは大満足であった。

そして『流星の絆』である。文句無しに面白かった。大当たりの東野圭吾の原作ものであるが、このドラマはまさに脚本の宮藤官九郎のドラマである。最終回の三浦友和の回想シーンに東野圭吾が見えたが、やはりこれは宮藤官九郎のドラマだった。親を殺された幼い兄弟の成長と時効寸前に真犯人にたどり着くというテーマを思いっきりブレまくってドラマにしたてた面白さと楽しさを堪能出来たのである。

肝心の真犯人は後半予測出来てしまったのでミステリーとしてはイマイチだったけどキャスティングもピッタリであった。がハヤシライスをあまり好まないアタシは感情移入し難かったのは事実であったが、とがみ亭麻布十番店やアリアケやジョージクルーニーには是非食事に伺いたいのであった。

それにしても映画『転々』でも渋かった三浦友和と不思議な中島美嘉が良かった。二宮和也の重心の座った存在感と戸田恵梨香のかわいさに見事に対をなしていた。終わってしまうのが残念なドラマだった。

ある種気合いの入った作りで期待の『ブラッディ・マンデイ』はラストでまとまりを失ってしまい残念であった。
残るは『チームバチスタの栄光』である。真実は何処に?頼むぞ中村トオル!なんである。

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