2008年12月6日 弘法の筆 [カメラ]
NIKON D3X AF-S24-70mm
すごい風と雷雨で驚かされた昨日はホンダのF-1”撤退”のニュースでさらに驚いた。世界経済の暗雲がそうさせたのだろうが、F-1が技術のショーケースとしての意味合いが乏しくなった事も一因という噂もある。何れにしても残念である。
色々な大人の事情の為か、フィルム時代のカメラと違ってデジタルカメラは新機種によるクラスを超えた下克上現象がよく見られるのである。技術のブレイクスルーであったり寿命の短いデジタル系パーツは生産数の元が取れれば安くなるの道理で、デジタルモノは基本的に新しければ新しい程安くても良いものが出来るのだ。
D1から始まったニコンの高級デジタル一眼レフの最新型のD3X。トップエンド機種であるから当然なんだけど、コレが良く出来ているのである。下克上を許さない有無を言わさぬ存在感を例えばD700なんかに見せつけてくれるのである。ムーアの法則はココでは影が薄いのである。良いものが安く作れるなら、さらにコストを掛けるともっと良いものが作れると言う至極当然な結果である。
明るく大きなファインダー、キレの良いシャッターとミラーの動作。持ちやすいボディは構えた時実に軽く感じるのであった。写真機として実に良く出来ているのである。惜しむらくはニコン的なやや分散して直感的操作がしにくいインターフェイス部くらいか。24.5MのセンサーはPC-Eレンズとの組み合わせで実用上4X5の置き換えとしても十分であろう。しかもシンプルにコンパクトに撮影出来る事はトラブルの不安を大幅に減少させてくれる。
テクニックで道具を補う時代は去ったのだ。新しい機能やキチンとした性能は撮影の生産性を高めてくれる。キヤノンの5Dmark2のHD動画撮影機能やD3Xの24.5Mの画質を簡単に撮影出来るカメラ性能など良い時代になったのである。
ただ、その為にはそれなりのコストの見返りが必要な事だけは、昔から変わらない。
2008-12-06 21:28
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