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2010年6月8日 PENTAX 645Dを笠に着る。 [カメラ]

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PENTAX 645D

世界の片隅で愛を渇望するような我がブログであるが、ここ数日アクセス数が伸びているのである。
リンク先をたどってみると大手(?)の掲示板に前回の書き込みが紹介されていた。ありがたい事で多くの人がこんな場末のブログまで訪ねてくれているのだ。タダ残念な事にリンクされたそのページのみ閲覧して終わりのようで、他のページには移動してくれていない様子である。PENTAX 645Dの話題はもう少し前から続いているので、自己顕示欲という本心からも、どうせ見るなら他のページもと声を大にしておこう。願わくば閲覧ついでに仕事を発注してくれるような豪気な御仁も期待するのであった。

その話題の主はPENTAX 645Dであるが、ここ暫く試用させてもらっている。ただ最終製品版とはやや異なる個体なのである。外装の部分的な差異や、大きい所ではバッファがRAWで4コマ分しか搭載していないとか、ミラーボックスの内面反射防止処理が完成版でないとか、ミラーショックが大きいとか未完成な状態である。

ノイズ処理以外の画質に関してやカメラの基本的な部分に関しては大きな違いは無いと言う事で、当初の発売予定日もすぎたのでブログに書かせてもらった。未完成なモノとは言われても、この手元にある645Dは別に、普通に、良く出来たデジタルカメラである。このまま売られていても不満は出ないのではないかと思う。

アクセス数増加のリンク元の掲示板は別の話題で大騒ぎの様子であるが、モデル撮りするにはトロイんじゃないのか、とかローパスフィルターが無いからモアレが酷くて使えないんじゃないかと言った心配が語られているようである。これも何かの縁であるから一歩お先に試用させてもらっている立場で報告しておこうと思う。

実写を示す事は困難なのであるが、通常仕事で撮影するようなモデル撮影の状況において不満やストレスを感じる事はまず無い。先に記した様に手元の個体のバッファは4コマ分でしかないのだ、それであってもである。

バッファに溜め込まれると同時に並列処理でSDカードに書き込まれて行くのであるから、フィルム時代のハッセルやペンタの67や645と同じ感覚で撮って行ってもまず引っかかる事は無いのである。645DのRAW13コマ分のバッファは結構スゴい事であるが、通常お仕事で撮影する場合テザード撮影である(直結撮影でなくスマートな表現が、なにげに嬉しい)。

理由は、対デザイナーであったり、対クライアントであったり等色々なのだが、カメラとしてはつまり、より大きなメモリとストレージを用いてデジタル的性能をブーストしているのである。それも転送速度の有利なFW400やFW800を用いて、まあこの辺りがプロ機の所以と言えなくはない。PENTAX 645Dはそれらを持たない残念なカメラでは有るがスタンドアローンの使用時には、バッファの容量、カードへの書き込み速度ともストレスを感じる事は無いと言える。

撮影スタイルは各人各様であろうから断言はできないが、連写でモデルを撮る事など普通あまり現実的とは思えず、何よりたかだか1.1コマ/秒の連写速度(これでもライバルの1.1秒/コマよりスゴい!)でしかないのでバッファ中に書き込みは進んで行き撮影テンポを阻害される不安は無いのでは有るまいか。

因に所持しているサンディスクのExtremeSDHCカードでは、どちらも30MB/S版のせいかClass10もClass6も書き込み速度も撮影間隔にも違いは無かった。つまり以前安価だったClass6の30MB/S版カードをもっと買っとくべきだったと言う後悔である。

ローパスフィルターが装着されていないのは特別な事では無い。最初から用意されている中判デジタルカメラは記憶に無い。過去使っていたKodak DCS ProBackはオプションで別売であった。Mamiya ZDのそれと同様に約20万円である。当然買う訳はないのである。

また3ショットタイプのDCBは別としてもLeafにはまったくローパスフィルターは無かった。ブラシツールでなぞるだけでモアレを消去出来るマジックイレイスとか言う機能がソフトにあったが最後まで使い方がピンとこないのでもあった。

要するにモアレは出る時には出るのである。高画素になるほどモアレは出にくくなるとは言え、結局は出る、それはLPFがあっても出る時は出る。動きの中でスーツの胸元の一部だけに現れたりして後処理で苦労したりするのであった。現在のプロ向け中判デジタルカメラは何らかのモアレ対処の術を付属している。残念ながら645Dは何も用意は無い。Photoshop等で自力で頑張るしかないのである、これは確かに不親切であり性能不足と言える。

ただ、モアレを出そうと意識して撮って見たのだが、意外に出ないのも嘘じゃない。

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