2020年10月31日 掃除機と猫。

Apple　iPhone 8

掃除機を新調した。

先日のことだ、Amazon のプライムデーセールで安かったから、所謂ポチった訳である。

掃除機が不調だった。電源が入らないのである。正確に言えば何度かプラグを抜き差しすると使えるようになるといった状況に陥っていたのである。なにしろ10年を大きく超えて使っているのだから寿命なのかも知れない。それよりなにより、吸塵力は実にパワフルで排気はプラズマクラスターのキャニスター型のサイクロン式掃除機と、それなりに高性能な事の見返りなのか本体は戦車のように重く、10 式戦車の主砲の様に太いホースは近傍の全てを薙倒してしまうといったおよそ狭小住宅に向かない代物だったのである。

掃除をする、と覚悟と決意を心の中で反芻しないと掃除はできなかった。本体を持っての階段の掃除はさしずめ筋トレなのである。夏は汗みどろだ。

我が家の猫にとって平穏を脅かす最大の脅威はこの掃除機だ。けたたましい爆音と共に迫り来る掃除機から少なくとも3mは遠くに、あるいは高くに回避するのであった。おそらく彼の救いは飼い主がマメな掃除を怠る点であろう。

Amazon で見つけた新しい掃除機は軽さが売りだった。そしてサイクロン式にしては珍しく吸塵力の表示があった。三日後に届いた新しい掃除機は、その梱包がすでに軽くコンパクトだ。些か不足した吸塵力の差などこの軽さの前には取るに足らない不満だ。細くしなやかなホースと自走力の増したヘッドも相まって、掃除という難行苦行から解放されたのである。

そして静かになった作動音の為か、猫の回避距離が2m程に縮まった。

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