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2020年6月27日 風と共に去りぬ。 [カメラ]

olympusxa.jpg
Nikon D850 AF-S60㎜

オリンパスXAである。
実は、我が所有機材において”最新”のオリンパス機でもある。

写真への熱量が高かった学生時代の事だ。パトローネが収まるのかと驚くほど小さくて、レンズキャップも不要で、F2.8から22までの絞り優先のオートで、1/500から1秒までの速度がファインダーで確認でき、小型のストロボも付属した、二重像合致式レンジファインダーの夢のようなカメラがオリンパスから発売になった。江古田からバスで行ける中野の丸井本店で赤いカードで購入したのだった。丸井は意外にもカメラ機材が充実していて、引伸ばしレンズのELニッコール90mmなんかもここで買ったと記憶している。

化粧箱の中の更にのプラスティックのカプセルに収まった、なんだかやたら力の入ったXAは当初入手困難で、当時報道コースの教授をしていた三木 淳が入手できずに悔しがっていた傍で見せびらかしながらガールフレンドを写したりしていたのである。

時は流れてデジタルの時代を迎えたころ、イーストマン・コダックの技術展、つまり感材メーカーから撮像センサーメーカーでもあることを強調する発表会があった。その中の基調講演の一つにオリンパス副社長のKさん(だったよね、たしか)による、4/3in撮像素子を用いてこそ小型軽量の最適化されたデジタル一眼レフカメラが構築できると、テレセントリック光学系なんて言う初めて耳にする単語を織り交ぜながらの大演説があったのである。その後のフォーサーズ規格になるのだけれど、フィルム販売減少を大量生産しやすい小さなセンサーの拡販で補うため、AF化に対応で出来ずフェードアウトしていたOMシリーズのオリンパスを取り込んだのかなぁなんて聴いてしまったのも、事実だ。

結局、リーフに加えてニコンボディを使ったフルサイズや4X4cmのデジタルバックとコダックを使うのであったけど(コダックのWebサイトにお褒めのインプレッションまで載せて!)、オリンパスと4/3センサーを選ぶことは無かった。その後の機種になんの魅力も感じることができなかったから。だから、結局、あの素晴らしいXAがいまだ最新のオリンパス機と言う訳だ。

オリンパスはカメラメーカーでなくなってしまうことが現実化した。寂しいけれど、XAは”最新”にして”最後”の我がオリンパスなのだろう。

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