2019年12月29日 100ヒク50ハ50 年。 [カメラ]
ASAHI PENTAX SPF SMC-T 55mm ネオパンSSS
+ Nikon D850 AF-S 60mm
もうすぐ終わる今年は、ペンタックスも100周年だ。
今更の報告だけど少し前に行われたトークショーにも行ってきた。お知り合いだけど、あくまでファンの一人としてね。
やっぱり今年が100周年だったシトロエンとのお付き合いはCitroen BX 16TRS以来32年だ。気に入っているからは当然だけど、面倒くさいからもあって一途だ。そして何の不満もない、まあ酷く凶暴な燃料消費率を除けばと注釈は必要だけど。
そしてペンタックスとはもっと長い。記憶に誤りがなければ、中学2年生のとき買ってもらったアサヒペンタックスSP以来だから、50年のお付き合いということになる。言い方を変えると半世紀だ、オーララー! 写真部だった中学時代も、地学部で演劇部で生徒会執行部で写真と陶芸の同好会の高校時代は勿論、日本大学芸術学部写真学科の学生だった時もずっとアサヒペンタックスSPだ。
アルバイトでアシスタントしたフォトグラファーの135判はキヤノンF-1だったし、同じくアシスタントしていたプロダクションのそれはニコンF2だったけれど、SPFや6X7 を加えてなおアサヒペンタックス一途は変わらなかった。写真学科だからの課題はもちろん、生活も恋とか愛とかっていう照れ臭いことも皆タクマ―レンズ越しだ。そういえば、やっぱりアルバイトでミノルタの、X700だったか、のラジオCMのナレーションをしたことがある。台本の中に「恋するようにシャッターを・・」とか「君を撮るために・・」なんてセリフがあった。余談だけれど録音したラジオ局のスタジオの道すがら、クルクルの長髪にサテンジャンパーが偉そうに見えたのか、ピンクレディーの二人が挨拶してきたのは少し自慢の思い出だ。
例のビネガーシンドロームの恐怖の崩壊を辛うじて回避したコマから大学2年か3年の頃のカメラバッグの写真を見つけた。それにしたって40年以上”昔”の写真だ。
ニコンD850に60㎜マクロレンズを付け、内蔵しているデジタイズ機能でモノクロネガを複写すると自動的にポジ状態のJPEGデータとして記録される。純正デジタイズアダプターに合わせてあるのかライトビュワーでの複写だと薄いネガのネガポジ変換がムラになることや、AFでのピントは信用に欠ける点が注意点だけど、十分な解像度もあって実に楽しくて便利な素晴らしいカメラの機能だ。ついで得られたJPEGデータをPhotoshopに読み込んでトライXのプロファイルを与えてみた、それはオリジナルと同じネオパンSSSのプロファイルが無かったから、アクロスではちょっと違うしね。
ともかく、ネガフィルムから写真を作る史上もっとも手軽な方法だ。既に100周年を通過した、やはりフィルムの歴史の長い老舗のニコン、さすがである。そしてペンタックスへ、いつもの苦言だ。レトロ風味のカタチや操作性なんてクソの役にも立たない、歴史の長さを生かすのはこういうカメラだ。
2019-12-29 19:33