2019年7月27日 千成もなかのどら焼き。 [お気に入り]
FUJIFILM X-T2 XF18-55㎜
最中とどら焼きである。
所詮アンコの話題だ。
正直なところあまり通る機会のない、大塚駅近くで甘党の性から立ち寄った千成もなか本舗である。創業80年となかなかなものであるのだけれど、それが昭和12年の事と聞くと改めて昭和は遠い昔に思うのだった。
千成と言うと、それは豊臣秀吉だし名古屋だし、両口屋是清だしと、どら焼きを思ってしまうのである。ちなみに、大学入学時最初に住んだアパートの近所に、それは練馬の江古田の住宅街なのに、なぜか両口屋是清の店舗があり、息子の様子見に来た我が両親は、名古屋のお店が何故と言いながら嬉嬉と二人静や千成を購入していたのも遠い昭和の思い出だ。
包装を解いて撮影中に、ああそういえばと「千成もなか」の記憶が、つまり以前にも食べたことを思い出した。脳内メモリの検索に時間を要してしまうのは、これもまた遠い昔の昭和生まれのせいかもしれない。
千成もなかはとても小ぶりな最中である。食事の最後に軽く締める甘味としてちょうどいい。5色の皮それぞれに異なった餡が楽しめるのではあるが、そこはやはり茶色の皮の小倉あんと紫のこしあんである。小さいからと言って印象が乏しいわけでは無く、かと言って変に尖っているわけでもなくアンコがともかく美味しいのである。ともすれば上品になるが故、線が細くなりがちなこしあんも、しっかりアンコな仕立てであった。
さらに、当然どら焼きも購入である。最中と基本的には同一ながら炊き方が少し異なるという小倉あんを挟んだオーソドックスなどら焼きだ。和風パンケーキとして単体販売もされている皮は他所のどら焼きのそれと比べ一段と焦し醤油の香ばしさに満ち、最中より少し硬めのアンコの旨味を引き出している。
令和の今の巷は、タピオカミルクティーが席巻しているのではあるが、実は時々あのカップに透ける黒いつぶつぶが小倉あんならと、昭和生まれの甘党として思っていた。小倉あんに牛乳、美味しいのである。それはトラヤカフェの恐らく平成生まれの若い女性と盛り上がったくらいだから間違いない。そしてアクセントに寒天と赤エンドウを入れよう、と具体的な姿に想像を膨らませたら、それは結局クリームあんみつになってしまった。
正直なところあまり通る機会のない、大塚駅近くで甘党の性から立ち寄った千成もなか本舗である。創業80年となかなかなものであるのだけれど、それが昭和12年の事と聞くと改めて昭和は遠い昔に思うのだった。
千成と言うと、それは豊臣秀吉だし名古屋だし、両口屋是清だしと、どら焼きを思ってしまうのである。ちなみに、大学入学時最初に住んだアパートの近所に、それは練馬の江古田の住宅街なのに、なぜか両口屋是清の店舗があり、息子の様子見に来た我が両親は、名古屋のお店が何故と言いながら嬉嬉と二人静や千成を購入していたのも遠い昭和の思い出だ。
包装を解いて撮影中に、ああそういえばと「千成もなか」の記憶が、つまり以前にも食べたことを思い出した。脳内メモリの検索に時間を要してしまうのは、これもまた遠い昔の昭和生まれのせいかもしれない。
千成もなかはとても小ぶりな最中である。食事の最後に軽く締める甘味としてちょうどいい。5色の皮それぞれに異なった餡が楽しめるのではあるが、そこはやはり茶色の皮の小倉あんと紫のこしあんである。小さいからと言って印象が乏しいわけでは無く、かと言って変に尖っているわけでもなくアンコがともかく美味しいのである。ともすれば上品になるが故、線が細くなりがちなこしあんも、しっかりアンコな仕立てであった。
さらに、当然どら焼きも購入である。最中と基本的には同一ながら炊き方が少し異なるという小倉あんを挟んだオーソドックスなどら焼きだ。和風パンケーキとして単体販売もされている皮は他所のどら焼きのそれと比べ一段と焦し醤油の香ばしさに満ち、最中より少し硬めのアンコの旨味を引き出している。
令和の今の巷は、タピオカミルクティーが席巻しているのではあるが、実は時々あのカップに透ける黒いつぶつぶが小倉あんならと、昭和生まれの甘党として思っていた。小倉あんに牛乳、美味しいのである。それはトラヤカフェの恐らく平成生まれの若い女性と盛り上がったくらいだから間違いない。そしてアクセントに寒天と赤エンドウを入れよう、と具体的な姿に想像を膨らませたら、それは結局クリームあんみつになってしまった。
2019-07-27 18:38
2019年7月21日 選択肢。 [日常]
Nikon Keymission 80
参議院選挙である。
なにしろ有権者であるから、その権利の遂行は義務だ。などと理屈をこねて投票所に向かうのである。
ニュースでも、”たった”100万円くらいを取っ払いで受け取っても記憶にも残っていない”大物”お笑い芸人の論旨不明な昨日の記者会見に続いて「重要な」扱いが今日の参議院選挙なのだから、それは気を引き締めて選挙公報に目を通して勢い赴くのであった。
思い出話だけども子どもだった頃、投票から戻った両親に興味津々で誰に入れたのか尋ねると、母親は内緒とこたえ、父親は笑いながら、今言っちゃったら面白くないじゃんとこたえていた。なるほどとは言え、自らの選択肢の行方を開票の進行と共に楽しむことを覚えたのは、随分大きな大人になってからだ。
ともかく、市井の我々の意思を国政に反映させる術が選挙であると教わってきたわけだから、どうせ代わり映えしないなどとはおくびにも出さず、選挙に期待するのである、大人だから。選挙区選挙で落選した、つまり選ばれなかった候補者が比例代表選挙でしれっと復活当選してしまう矛盾だって寛容するのである、重ねて言うが大人だからね。
2019-07-21 19:52
2019年7月7日 八大竜王。 [日常]
Nikon Keymission 80
七夕、ではあるが梅雨空だ。
時により 過ぐれば民の嘆きなり 八大竜王 雨やめたまえ
雨が降ると、なんとなく頭に浮かぶ歌だ。覚えたのは随分昔の、高校生のときだったろうか。干ばつへの雨乞いと過ぎた雨の洪水という自然の矛盾と無情への素直な思いが妙に気に入ったのだった。
その高校生の頃、高台の実家は難を逃れたものの近隣の多くの家々が、七夕の頃の豪雨によって、十分だったはずの土手を乗り越えて氾濫した川にのまれた。ついカメラを向けた胸まで水につかって家族をのせた雨戸と思われる板を引く男性に「写真なんか撮ってるな!」と怒鳴られたことは今も心に引っかかっている。
今年もまた豪雨が災害を引き起こした。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
2019-07-07 20:21