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2017年9月18日 不惑の・・・。 [カメラ]

fyjiX-T2.jpg
Nikon KeyMission80


富士フイルムのX-T2である。
少し迷って、そして導入してほぼ半年だ。

S3proまでを仕事で使用し、S5proやマボロシのデジタルバックを試用してから随分久しぶりに、富士フイルムの新しいデジタルカメラとしてX-T2を昨年試用した。動画のフルHDでもオーバーサンプリングと100Mbpsという説得力と、フィルムシミュレーションに因るJpegの積極使用を唱える静止画画質は魅力的だった

導入の第一義的目的は動画撮影用だ。ミラーレスカメラならではのファインダーでも液晶モニターでも被写体に対峙できることは、様々な状況に対処できる利点だから。そしてカメラなのだから当然静止画の写りも期待しての導入である。とは言え、本命はより小型軽量のX-T20に惹かれていた。なにしろ、その発売当時ペンタックスで一番大きかったK20Dと奥行以外ほぼ同じくらいX-T2は”大きく”てAPS-Cサイズミラーレスカメラに期待する魅力に欠けていたからだ。

で、結局X-T2を選んだ。それは富士フイルムのアドバイスだ。曰く、動画撮影はX-T2を選ぶべきである、と。

昨年の試用で既に分かっていた通り、フィルムシミュレーションベースの動画や静止画のこってりした写りは期待通りだ。そして、昨年の試用で不満だったように操作性が、やっぱり馴染まない。
背面の操作ボタンの配置の拙さは、ファームウェアの改善で多少補えた。とは言え、上面の所謂軍艦部に押しにくいシャッターボタンと並ぶごてごてしたダイヤルによる散漫な情報や分かりにくいメニュー構成と、いざ撮ろうとするその瞬間に戸惑ってしまうのである。

写りは良いのである。確かに。しかし写すのに、カメラを構えるのに暫し惑うのである。半年使っていても。