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2019年12月24日 ケーキの日にモナカ。 [お気に入り]

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Nikon D850 AF-S60mm



最中である。
国民の「ケーキを食べる日」であるのに、モナカの話題だ。

とはいえ、強固な予防線を張っておきたいのであるが、先日の漫才のM-1グランプリ優勝者のネタとは一切関連はない。なにかの番組の中での紹介されていた優勝ネタの一部をながら視聴しただけで言ってしまうのも、ひどくおこがましいと自認しつつ、あえてね。あの漫才って何が面白いの?

京急蒲田駅近くの『てん屋』である。仕事がらみの道すがら店構えに魅かれついつい、それは甘党の性、買ってしまった最中である。些か店頭に色々掲出されている説明が難解で戸惑いつつ、最中下さいと告げると、冷蔵庫から小さな六つのアンコの塊の入ったパックと、平台から最中の表示のある皮の入った円筒形の小袋を合わせて用意される。アンコの水分を皮が吸ってしまうことを避ける配慮から、食べる直前に自ら組み立てるといった餡の主体の和菓子屋で時折みられる所謂手作り最中キットだ。

少し変な比喩なのだけれど、以前弄ったホンダ製F1エンジンのカーボン製スロットルバタフライを思わせるような、存外に軽くて、それでいてしっかりした皮はパリッと香ばしく煎餅のように割れる。その味は少し焦げた餅そのものだ。そして意表を突かれるほどに甘さが抑えられているアンコは、そのほのかな甘味が滑らかに馴染んだ旨味がスッキリと甘味の余韻を残してくれる。アンコは奥深い。この最中は美味しい。そして、少し硬くなったあんころ餅をストーブの上で焼いて食べた思い出の味かもしれない。なお、当然ではあるが、その皮が上あごに張り付いたりすることは、無い。

実は、京急蒲田駅界隈、めったに出向く機会のないこの場所で、しばらく前に、その時は製造直売の看板に誘われて『谷口商店』で甘納豆を購入していた。その味の記憶に抗せず、めったに来ることが無いからと言い訳を用意しつつ、今日、甘納豆”も”買ってしまった。左手にはアンコのパックと円筒形のその皮からなる最中をぶら下げているというのに。なによりケーキを食べる日なのにだ。

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