2016年11月25日 季節感。 [日常]
Nikon D600 AF-S70-200mm
雪が積もっている。
二階の窓から隣家の塀の上降り積る雪に足跡を残しながら体毛を膨らました猫が先を急ぐのが見えた。家を出るとC5のルーフやボンネットには既に厚みを持った雪だ、"先月洗車した"赤いボディに白い雪はよく似合う。なんて、まさか11月の東京でそんな風雅を愛でるとは、まさにびっくらぽんだ。気象庁の統計上で積雪は史上初であるという。
礼文島から上京した友人に、11月は向こうはもう普通に雪の中なのにと、その日は少し暖かだった休日前で賑やかな六本木で聞いたのは二日前だったのに。
季節感をと東京でもピークに向かう紅葉を、少し郊外の深大寺付近で撮影したのは先週末だ。晩秋という言葉を意識して写真を撮った"はず"である。その数日後唐突に真冬がやって来た。少ない北極圏の氷塊と大きく蛇行したシベリア寒気団が11月の東京に雪を積もらせたのだという。
地球規模の気候変動の異変は、四季の移ろいという片隅のフォトグラファーの些細な楽しみをすら奪う。もはや時間いっぱいのパリ協定から離脱しないよう翻意をアメリカの新大統領に願うばかりだ。
2016-11-25 13:38
トラックバック(0)
Facebook コメント