2015年4月7日 雨が空から降れば。 [クルマ]
Nikon D7000 AF-S 18-200mm
雨、だからの話題である。
つまり、今日の事ではないのを予め、いつもの事とはいえ、お詫びだ。
暫く前のことである、いつもの様にC5をスタートさせた。既出の通り狭小住宅の玄関横に青空駐車の愛車を狭隘な区道に走りださせるためには幾度かの切り返しが必須な作業である。思えば、かつてBXだった頃は切り返しは不要だった。ミドルシトロエンは縦にも横にもずいぶん大きくなったものである。
後退して軽くブレーキを踏むと左後方から小さく水音が聞こえた。
前進してブレーキを踏むとやはり小さく水音が聞こえる。試しに少し強くブレーキを踏むと、明確な水音が聞こえるのである。しかも「じゃっぽん」とそれなりに重量感を伴った水音なのである。大海を行く重巡洋艦と比喩されるハイドロシトロエンだけに水音のSEかよ、とベタなツッコミを思った点には黙認を期待だ。
走りに異常は無い、先を急ぐ車内にブレーキの強弱の姿勢変化に応じて水音が左後方から伝わるだけのことである。相談したメカニックは黄砂も酷いし水抜きが詰まってドア内に雨水が溜まったのではないかと電話口で伝えてくれた。つまり本来は窓ガラスにそって流れ込んだ雨水はそのままドア下部にあるドレーンから流れ出るはずが、その小さな穴が何らかのきっかけで詰まった結果であろうと言うことであった。
まるでラム酒を満載した海賊船のように1日を過ごして帰宅後、左リアドアを勢い良く開けると果たして重い水音がするのである。雨もやんだ翌朝を待って、それまで意識したこともなかったドア下部の、巧みに目立ちにくくプレス加工された水抜き穴を、自由に曲がる弾力とコシの強さに期待して細いタイラップで突っついた。
海賊船からシトロエンC5に何事もなかったように戻ったのは言うまでもない、何日分かの降水量を水抜き穴から吹き出しながら。
2015-04-07 20:44
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