2014年12月20日 終着駅。 [日常]
Nikon D600 AF-s24-70mm
東京駅である。
今日は開業100周年なのだそうである、つまり祝誕生日である。
最先端だったコンクリートを使わずレンガとした辰野金吾は、それ故に時代遅れと評価を落としたと言われるが、そのレンガ造りを愛おしむ一世紀未来の現代をどう思うのだろうか。何にせよ今となっては贅沢な建築物である。
実は幼いころ板橋に居住していたとは言え、あくまで大学入学と同時に上京した地方出身者でもある身としては、東京駅はやはり思い出の駅なのである。つまり上野に向かわない路線の地方出身者なので東京駅が終着駅だった、それは出身地は始発駅であり、そしてその頃は東京駅から発車する列車は全て下りだったから間違いない。
大学生の頃、泉谷しげる監督の映画に参加したことが有り、そのロケ地の一つがステーションホテルだった。重厚で暗くて古臭かったけど、長髪でベルボトムを穿いた大学生にも憧れを覚えさせた。
と美しい思い出の東京駅は残念なことに東京居住者からすると山手線29駅の一つでもある。つまり社会人になって国電での”通勤”での降車駅になり、仕事として頻繁に出掛けたロケの為新幹線に乗車するための駅になり、そもそも帰省はクルマだしであまり思い入れ深い駅で無くなったことは悲しい現実である。
辰野金吾の建築物という記号が無かったら、レンガで造られていなかったら、”復元”されなかったら、東京オリンピックが見えなかったら、と斜めな目線で記念Suica発売の大混乱の新聞記事を見ながらフト考えた。
タグ:東京駅
2014-12-20 21:34
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