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2014年7月17日 リーガル・ハイとロー [日常]

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Panasonic LIMIX FX-500

法務省である。
例えば我家から銀座の方へクルマで向かう時、お濠に突き当たり右に曲がると味気ない建物になってしまった警視庁の隣に見えてくるレンガ造りの庁舎である。

何時も気になっていながら通り過ぎるその場所に、霞ヶ関での所用のついでに行ってみた。

外観だけでもとオトナの自覚を持って臨んだのは言うまでもないが、外構の植え込みの中の小さな看板によると内部の資料室は随時見学が可能であるという。勤務中の省庁庁舎であるからの注意点と警備の目が多いことは当然として、然し乍らバルコニーも開放されていたりと和める場所なのであった。資料室の展示は法務関連のものと建物復元に関してであり、さほど数は無いものの博物館好きの好奇心はそれなりに満たされるのである。

と、法に関したマクラ話に続くのは脱法ハーブと飲酒に因る交通事件の話題である。

連日のように脱法ハーブを吸引して運転し事故を起こしたとするニュースが続く。恐らく過去にスピードの出し過ぎだとか前方不注意だとかと適当に原因付けられていた事故の幾つかの主因も実は脱法ハーブだったのだろうと想像に難くないのである。逆に理解に難しいのは、異様な状態がニュースとして流れた後もまた脱法ハーブを吸引してから運転し事故を起こす心理だ。脱法なのか違法なのかは兎も角、これだけ騒がれている事態を他山の石と出来ないまさに”情弱”の存在が不安だ。

飲酒運転も同じだ。飲酒と運転は当人にとってすれば別次元の行為だと思い込んでいるに違いない。そもそも日本は飲酒や酩酊に不思議なほど寛容な国だ、テレビ番組の司会者は酔っていることを自慢気にひけらかし、サクラが咲いたと泥酔大騒ぎの様子や酩酊新橋サラリーマンに意見を乞う同じ口で飲酒運転事故の悲劇を伝えるニュース番組。学生時代にワイドショーでビアガーデン紹介のレポーターの背景で盛り上がる客を演じるアルバイトをしたことが有る。実際にはオープン前のビアガーデンを何件か取材するにあたり、客のように飲み食いして騒ぐ事を指示された、つまりビアガーデンに酔って騒ぐ若者というステレオタイプな日本的風物の体現である。

喫煙に対してはあっという間に敵意を剥き出しにした日本は何時飲酒に立ち向かうのだろう。飲酒運転は法で裁けても飲酒と運転の組み合わせの悲劇を防ぐには社会の成熟が必要なのではないのか。

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