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2013年12月8日 鯛の尾頭付き。 [お気に入り]

taiyaki.jpg
Nikon D600 AF-S60mm

たい焼きである。
中野の「ともえ庵」のたい焼きである。

3周年記念セールとかで四割引ほどでの販売価格につられた事は白状しておこう、魅惑の誘惑に従順なアンコ好きの性である。たい焼きを数える単位は正しくは何なのかはともかく、1匹いくらでという表現がなんとも可愛らしいチラシの誘惑だ、そう言えば開店の時も一周年だったかの時も同様な誘惑があったように記憶している。

特別なモノを使っているわけでは無いが丁寧に餡を炊き、一丁ずつ焼いてますというのがこの店の主張だ、店頭やチラシに事細かに語られているのである。最近の表現を借りれば天然モノにカテゴライズされる1匹ずつの型で焼かれるたい焼きであり、所謂東京のたい焼き御三家と呼ばれる先達と同様に香ばしい薄い皮のたい焼きである。因みに養殖モノとされる沢山並んだ型で焼き上げるたい焼きは、柔らかな皮とアンコの組み合わせで、それはそれで悪くは無いのであるが、その目的には今川焼きがより適っているとの主観的嗜好から、たい焼きにおいては天然モノがやや贔屓だ。

アンコは柔らかめだ、豆を潰し気味に練り上げた水気の多い餡である。あえて語っているように甘みの少ないアンコではあるが、確かに主張に有るように皮とのバランスは悪くない。食べ終わりにじんわりと余韻にひたれるアンコの美味しさといえる。柳屋のようなアンコの醍醐味や浪花家総本店の皮がはじけてアンコが飛び出すような力強さに対すると、ウロコのエッジの効いた端正な焼き上がりは些かアンコの量も少なめでほっそりした姿である。しかし頭から尻尾までそれなりにキッチリのアンコが詰まり、尚且つ柔らかいアンコの甘みと皮の味の比率が食べ終わりまで一定に楽しめるのである。

たい焼きとは、硬めの頭部に僅かなアンコを感じながら食べ始め腹部で圧倒的なアンコを堪能し、そして再びアンコを抑えつつ最後にパリッと尻尾のヒレ先で〆るのが最良と考えている。その観点においてクライマックス不在なこのたい焼きは若干物足りなさは否めない、とは言えじんわり静かに美味しい事は間違いない。

あと願わくばカレーやピザソース等を内包する時流に流されず、あくまで粒餡の正統たい焼きの維持に努めて頂く事を切に思うものである。

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