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2012年9月13日 地球の平和をまもるため。 [日常]

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Nikon D800 AF-S 24-70mm

「館長庵野秀明 特撮博物館」へ行ってきたのである。
もっとも、”行ってきた”のはご推察の通り昨日の話ではあるが、暇なフリーランスフォトグラファーと言う哀しい立場を利して夏休みも終わった平日に出掛けたのである。

特撮博物館とは言え向かうのは東京都現代美術館なのである。江戸時代の貯木場が姿をかえた木場公園の端に建つ東京都現代美術館は美しい美術館だ。無論その名が示す通り常設展示は現代美術である、些か場違い感の否めないこの催しは整合性を図るためか正確には「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」と若干言い訳がましい長い催し名なところが既に和むのである。

マグマ大使やウルトラマンたちに週に一度は地球を守ってもらっていた世代なのだ、アンディ・ウォーホルより小松崎茂に心ときめかせながら現代美術館にいるのは止むを得ないと一人納得するのである。職業柄常設展ましてや同時開催中の特別展「日本ファッションの未来性」など見るべき重要性を感じつつも「特撮〜」会場で閉館時間を迎えてしまうのは、やっぱり止むを得ない。改めて実感した”特撮”は日本の伝統工芸なのだ、SFXでは無くSFつまりサイエンス・フィクション、空想科学特撮映像はなるほど美術館での鑑賞が理にかなっているのだ。

入場者は等しく嬉しそうであった。入口付近でこそ神妙な面持ちで壁面の展示に列をなしているものの、やがて馴染みのミニュチュアを見つけると開放されていくようである。やおら同行のパートナーに解説を始めるのである、嬉々として、当然目線は展示台の高さだ。きっと頭の中では光線発射の効果音を発しているに違いない。あまつさえ主題歌まで口ずさむ声も聞こえる、音声案内のヘッドフォンのせいかやや声高なのが少しばかり可笑しいのだが、至って楽しそうである。みんなニヤニヤしているのである。

間違いない、ウルトラマンやマイティジャックは、やっぱり今でも地球の平和を守ってくれてるんだ。同じくニヤニヤしながらそう確信した。

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