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2012年4月12日 「楽園への歩み」 [カメラ]

eugene_smith.jpg
Panasonic LUMIX FX500

William Eugene Smithの写真である。
間を繋ぐ地下鉄日比谷線の車内アナウンスが空調のスイッチを入れたことを伝えていた暖かな今日の午後、久しぶりのユージン・スミスの写真展を、神田明神近くのgallery bauhausと六本木フジフィルムスクエアとはしごした。

実は中学生の頃だったか、カメラ雑誌か何かで初めてユージン・スミスの「楽園への歩み」を見て何故かひどく感銘を受け写真家になりたいと決意したのだった。中学生の思考回路は単純である。因みに後年「ミナマタ」の写真展で奥様のアイリーン・美緒子・スミスと話す機会がありサインを貰った写真集が家宝の一つであることは秘密である。

いつの頃かモノクロ銀塩写真にゼラチンシルバープリントと説明がつくようになった。フツーの白黒写真の事である。生活と暗室が同義だった学生時代を過ごし仕事にあっても新聞広告用に原寸のプリントを焼いていた身にしてみるとゼラチンシルバープリントと言う呼称にはやや大仰な違和感を感じてしまうのであるが、品質の上がったインクジェットプリントに対し作品として暗室作業という付加価値を持たせているのかも知れないと納得した。

gallery bauhousでは故人であるユージン・スミスのサイン入りの”ゼラチンシルバープリント”の「楽園への歩み」を購入することが可能だった。とは言え可能と言う言葉のしきい値には個人差があり、付加価値が多いその作品は残念なことにアタシに於いては不可能の領域となってしまい家宝を増やすことが叶わないのであった。

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