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2012年2月14日 ちい・よ・こ・れ・い・と、と6段登る。 [カメラ]

cp+12_yokohama.jpg
docomo LG Optimus LTE L-01D

聖ウァレンティヌス司教の命日に端を発するとも言われる特別な今日は、ともあれラヴラヴの日である、らしい。悲喜交交あるいは悶々などの心理状態に対し、達観した自分であると逃げ道を用意して哀しくもカメラの話題である。

先日、カメラマニアの祭典なところのカメラショー、つまりCP+2012が開催された。

今年も(やや強引に)写真の街を主張する横浜での開催である点は相変わらず不満であるが、カメラマニアのオッサンでもある事から迷わず、今年も、出掛けたのである。昨年に比して混んでいると言われる中覚悟して止む無く休日のお出掛けとなった、駐車場の不安からC5 tourerの出動は断念で渋谷から東横線である。

何かしらのイベントが開かれる日の乗客は、例えばニッカポッカと登山靴の夏の中央本線やコスプレイベントのりんかい線程ではないものの、目的地が想像できる。この日も予想通りの人たちは、みなとみらい駅からパシフィコ横浜へ向かっていた。横浜開催は不満であるが展示会場へのアプローチという点でここは優れている、街から「遠く無い」のは美点だ。

直前に発表された新機種で盛り上がるカメラメーカーブースに対し相変わらず用品関連の出展は少なく各種機材を”見つけ”たり”吟味”は楽しめないのは残念である。そしてカメラメーカーブース脇の画質を自慢する大きなプリントを仔細に眺めようにもコンパニオンを絶妙な半径に取り囲む重装備の「カメラマン」諸氏に気圧されて近付けないのが小心者には辛い。

事前のプロ向けとする体験会でもD4を差し置いた存在だったニコンのD800を始めとしてキヤノンの1Dx、富士フィルムのX-Pro1、新生PENTAXのK-01、シグマのMerrillシリーズ等と今年はカメラショーの面目躍如とばかりに話題の新製品には長蛇の列ができていた。いろいろきな臭いオリンパスもOM-D EM-5で恐らく行列の長さは一二位を誇っている様子なのはカメラマニアとしては安心できるのであった。

ただ、センスのないOM-D EM-5という名称が表すようにかつてAF化に乗り遅れてフェードアウトして行った一眼レフフィルムカメラを模したボディデザインは、乱雑な操作部の配置を始め、既存のパーツユニットを安直に組み合わせたかの様に一体感に欠けまるで美しくない。工業デザインの美を主張するPENTAX K-01とはあまりに対照的である。そもそも例えばOM-1は当時小型化の為指針式メーター収納に押し出されマウント基部にシャッターダイヤルは移動し誤操作防止のため絞り環はレンズ先端へ、プレビューボタンとレンズ取り外しボタンは一対でレンズ鏡筒だったりと独り善がりなデザインで使いにくかった。それ以上にせっかく大きく広かったファインダーは黄色い色付きが気になり、何より少しでも逆光になるとレンズのハレーションでファインダーが見えなくなるのが何とも不満だった、一気にシステムカメラとして発売されたOMシリーズだったけどやったら硬かったズイコーレンズは当初マルチコートが無く口さがない連中にして顕微鏡のレンズだからと揶揄されていた。あえて最新のデジタルカメラシステムで復刻するほど旧OMシリーズに思い入れは感じないのである。ましてやこんな安直なデザインでは思い入れすら疑問なのだ。

オリンパスブースの行列は、この”ノスタルジー”あるいは”レトロ”は受け入れられていると見るべきなのだろうかも知れない、しかし義理チョコならぬ義理買いをファンに期待する時代では、もう無いと思うのである。

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