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2009年4月28日 軒下の居候 [日常]

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PENTAX Optio S5n

性懲りも無く、間の開く更新に恥じ入るのであるが、きっと改心しないアタシであった。

そんなこんなの日々の中、我が家のベランダにいつの間にかネコが一匹住み着いていた。
問題はそのベランダであるが、我が典型的狭小住宅の二階の、ベランダなどとはおこがましい様な窓外の張り出しである。手すりも目隠しを兼ねたモルタルの壁である。どうしてこの場所を見つけたのか不思議なんであるが、どうやってココへくるのかも謎な程の場所である。

たしかに、時々その手すりの上を闊歩するネコに気づく事があり驚く事があった。結局彼らは隣家の屋根からジャンプしてやってくるのだった。いかに住宅密集地とはいえネコの運動能力と探索能力には改めて驚かされるのである。

住み着いたとは言え、その白と黒の斑ネコはヒトと距離をおく典型的な野良なのであった。当然ネコ好きのアタシとしてはあえて素知らぬ振りをしつつ軒下を貸すのである。

ところがある日、母ネコ特有の声が聞こえた・・・。生き物好きな両親の元育ったアタシである、ネコの出産子育てなど何度も経験済みなのである。間違いようは無い、子猫が居るのだ。

気を使って閉め切っていた窓を開け探してみると果たして、散らかった植木鉢に隠れるようにその子は居た。
フカフカの産毛の華奢なその子は何故か一匹であった。アタシの知る限りネコは複数の子供を生んでいたのだったが、小柄な母ネコだから一人っ子なのであろうか。他の場所で出産後安全な場所にとココに連れてくる際、数の概念に疎いネコの悲しさから淘汰してしまったのだろうか。いずれにせよ小さな植木鉢をねぐらにその子は居るのである。

その可愛らしい寝顔を見てしまったら、不可侵条約など一方的破棄である。段ボール箱にビニールを張り耐水性能を持たせて寝床を作った。母ネコが出掛けている僅かなスキにだ。キャットフードも買って来た、母ネコに栄養をとらせる為に。給餌ようのボウルも買って来た、ツインのやつだ。アタシはホンキである。当然相互不可侵条約の骨子は尊重するためあくまで居候と大家の関係は変わらないのではあるが。

そして当然母ネコの警戒心は更に強くなり、キャットフードを与えようとすると威嚇してくるのである。母子ともに健康であらんと食べさせたいのだが子供を前にそんな怒った母親を見せたくもなく、そんな葛藤が窓ガラス一枚を隔てた場所で今日も繰り替えされるのであった。

タグ:ネコ 野良猫
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